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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ナニが起きるかわからない 

2018/03/08
Thu. 23:39

小品の彫刻と云っても、小さい分だけ早く出来上がるというわけでもない。
むしろ、2m以上の大きな彫刻のほうが楽にできて造りやすかったりする。
そういうこともあって、制作中にナニが起きるかわからないから、早々と吉田家を出て工場へ向かった。
石見銀山の町並みから銀山川を渡って新道へ結界君を回すと、微かに濡れた路面へ木や竹の葉が張り付いて、道脇にはプラスチック製のプランターが転がっていたりする。前夜にそこまでの強風が吹いていたのだろうか特に記憶がない。
町道から主要道へ左折してすぐにあるトンネルを抜けると下り坂が乾いている。山一つ越えるだけで天候条件がかなり違うのはアタリマエのことで、もう20年以上住み暮らしている石見銀山の町はそういう地理的環境にあるということだ。

工場通いは前日に続いて2日目になる。
いつものように、倉庫に囲まれた内庭で結界君を回してバックから工場入口へ進入し始めたら、バックミラーに入るいつもの風景がどうも変だ。側溝を目安にして左右を確認しながら慎重に工場横まで移動すると、昨日と鉄板の位置がズレている気がして少し手前で結界君を止めてエンジンを切った。その気になって注意して周囲の状況を見直してみると、資材置き場の材料が倒れていびつに重なり合っている。工場の入口前へ寝かしておいた1.6mmの鉄板がひらりと舞い上がって裏返しになっている。その上に入口横に立てかけてあった9mmの3✕6板が倒れて直撃して1.6mm板は無残に折れ曲がって変形している。
どうやら、工場の周辺地域は強烈な突風が吹き荒れたらしい。

本当にナニが起きるかわからない・・・
9mmの鉄板は、もう5年以上前に3枚ほど重ねてその場所へ立てかけておいたものだ。
それから現在まで、少しずつ裁断しながら使って今は1枚だけ残っていて、あとは切り刻んだ端材が、探せば何処かにあるくらいに減った。あの頃は、それでもまだ体力や腕力もあって腰や膝や足首の故障もそれほどひどくなかったから、地面に寝かした9mmの鉄板を起こして立てかけるくらいのことは苦もなくできていた。
その9mmを含めて工場の入口周辺に散乱した彫刻の材料を片付けるだけで、本日の体力をほぼ全て使い切った。
残りわずかの余力でフラフラになりながら小さな彫刻の最終工程に取り掛かったところで電話が鳴った。(・・・このタイミングで・・・)と見事に制作の気力が萎えたが仕方がない。同級生のクルマ屋のオヤジからだった。「オォー!まいどぉー!吉田くん今イイィ〜〜?」(・・・って全然良くないんだけど・・・)「吉田くん住民票ソッチにあるんじゃないかと思って、確認よぉー。明日までに持ってきてくれると助かるんだけどぉーー!」(・・・ってそれ突然云われても・・・)
・・・なんとか昼過ぎに彫刻を造り終わって、市役所の分庁舎で住民票をもらって、出来上がった彫刻を積んで飯南高原へ向かって同級生に住民票を渡してから万善寺へ向かった。参道を登ったら境内の端の松の枝が折れて用水路脇へ落ちていた。雪の残った境内は他にも色々なものが散乱してすごいことになっていた。
島根県はかなり広範囲で台風クラスの強風が吹き荒れていたらしい。

IMG_2803.jpg

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