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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

大雨のお彼岸 

2018/03/21
Wed. 23:38

もう、何年も前からお彼岸の行事一式を住職一人(ボクのこと!)でやりくりしているから、特にいまさら改まって緊張することもないが、何故か、あまり眠れまいまま一晩が過ぎた。
朝になる前から、雨が本格的に降りはじめて雨音がうるさい。
お彼岸は雪が降った年もあったけど、だいたいそれなりに晴れていることが多かった。
こうして朝から土砂降りに近い雨が降ることはあまり記憶にない。

法要は午後からだから、少し余裕のある朝のうちにワイフの彫刻パーツへ手をいれることにした。
雪が溶けて勝手口が機能しはじめてから、彫刻の工具や作業テーブルを移動して簡単な制作が出来るようにした。本格的に万善寺の一人暮らしをスタートさせてから、少しずつ彫刻の制作環境を整えつつあって時々思い出した時に色々と使い勝手を工夫している。通勤坊主の移動中に幾つかひらめいたりすることがあると、寺に到着して忘れないうちにメジャーで寸法を測ったりして作業台がピタリとハマったりすると思わずニヤついてしまう。
勝手口は西側に開けているから、夕方になると西陽の逆光で仕事にならない。
お彼岸を過ぎて、これから日が長くなってくると、この勝手口は万善寺の居住スペースで一二を争うほど暑くなって過酷な環境になる。そういうことも予測しながら、ひとまずは仮の制作場所として様子を見ながらしばらく使ってみようと思っている。

昼を過ぎて、本堂の業務用灯油ヒーターのスイッチを入れた。
朝から点火すると夕方には2リットルの灯油缶を1つ使い切ってしまう。
まことに不経済極まりないが、これもお檀家さんのご厚意で倒産流れの中古品を譲っていただいたものだから大事に修繕しながら使わせてもらっている。
本堂がほんのりと暖かくなり始めた頃、最初のお参りがあった。
お檀家さんの中で一番遠くのそのお宅は、琴弾山の麓から大万木山へ抜ける林道の入口付近にある。
出雲大社沖の日本海へそそぐ神戸川(かんどがわ)の支流に沿って続く林道から橋を渡った先に母屋と納屋と土蔵があって、畑を通って少し行くと墓地になる。畑の脇の川端にある桜の木が実に見事で、花の咲く頃に万善寺のお知らせを持参すると、谷を吹き下ろす風に乗って杉の造林の深緑をバックに花吹雪が舞っていたりする。
「橋の下の水道管が破られましてねぇ・・・まぁ、往生しましたわぁ〜」
ヤッパリ!!・・・という感じ。
今度の寒波は万善寺でアレだけ大騒ぎになっていたから、「それ以上は確実だ!」と思っていたが、ご主人のお話は想像以上だった。
そのご主人は、自衛隊を退職された方で、現職中は長く北海道へ駐屯されていた。奥さんともその時に結婚されて、ご両親の高齢と介護で帰郷された。元々の商売柄、サバイバルには長けていらっしゃる人が、大雪をかき分け、破裂した水道管を修理したり、除雪のこない林道の雪を巻き上げながら車をすっ飛ばすたくましい姿をかなりリアルに想像した。

17人のお参りがあって、お経読んで、塔婆回向して、お茶を飲んでお彼岸が終わった。

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