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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

東京の夜 

2018/03/29
Thu. 23:36

銀座の展覧会場で受付をしていたら、出雲のお檀家さんから電話が入った。
墓納め(墓終い)のことでもう2年前から継続してお話していたことが、この数ヶ月で一気に先へ進んだ。一連の先祖供養が終わったら、晴れて離檀されることになります。
血縁親族も絶えてお墓の維持が出来なくなる家もこれから一気に増えることでしょう・・・まぁ、これは万善寺のある飯南高原のような田舎過疎地のことで、人口流入が続く市街地寺院には関係ないことだけどね。

今の小品彫刻の展覧会は隔年で開催されていて、確か今年で8回展になるはずだ。私は初期の頃に出品参加していたが、途中で会期が少しずれたことと、寺の春の仏事が重なったことでしばらく出品が途絶えていた。
開催要項は欠かさず届けられていたので、スケジュールの調整がうまくいけば出品をしようと思っていたところへ、数年前に1週間ほど展覧会の会期がズレたことがあって、「コレなら出品可能だ!」と久しぶりに新作の小品彫刻を造ることに決めた。せっかくだからと、ワイフも誘い続けて、それからあとは彼女も小さな彫刻を造ることが増えた。
この彫刻のグループ展は、公募団体二紀会の彫刻部会員有志が集まって成立している。だから、メンバーの出入りは実に流動的で、委員になる彫刻家もいれば新しく会員になる彫刻家もいて、出品者の定着が無いことがある意味で面白い。ちなみに私は永久会員のようなところがあって、そろそろこの展覧会の生き字引的存在になりつつある。
関東一円在住の会員作家が中心になって展覧会の運営を仕切っていらっしゃるが、島根の田舎暮らしから見ると、煩雑な事務仕事を粛々とこなされるコアなメンバーの皆さんには頭が下がる。隔年開催とはいえ、会期直前まで何もしないでボォ〜〜っと過ぎている吉田家彫刻家とは比較にならない忙しさだと思うから、せめて会期中だけでも業務軽減になれば良いと思って、出来る限り1週間ほどは受付を引き受けるようにしている。

毎日受け付けをしていると、それなりにあらかじめ発送しておいたDMの効果があって、だいたい毎日知り合いの誰かが会場を訪ねてくれる。それでも、結局は田舎暮らしの吉田目当ての来場者は美術業界に影響力のある偉い人など皆無で、展覧会をネタにした同窓会みたいな様相に近いノリで、作品鑑賞もしたかどうかわからないまま、気がつけば昔話に終始して、そのうち「せっかくだから何処かで一杯!・・・」ということになったりして、本末転倒実に不順な動機の方へ流されてしまう。
だいたい毎日がそんな風に過ぎているところへ、島根で縁のある写真好きの高校生が両親と一緒に会場を訪ねてくれた。彼等は吉田目当ての訪問者の中では実にトップクラスの鑑賞者で、ジックリとそれぞれの彫刻をみてくれた。そのあとは例のごとく、「せっかくだから食事でも・・」ということになって、銀座の老舗のレストランで夕食になった。こういう機会でもないとなかなか出会えない良い雰囲気のレトロな店で、食事もとても美味しかった。
それからキーポンへ連絡して新宿へ移動して、新宿ピカデリーで待ち合わせした。昔の面影は皆無でオシャレな最新の映画館に変わっていた。貧乏学生にとって封切り映画館は高嶺の花だった。かれこれ30年ぶりにピカデリーでチケットを買った。やっぱり、映画は大画面の大音響の迫力でないとダメだなと、改めて感動した。

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