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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

豊川稲荷二の午祭 

2018/04/08
Sun. 23:52

豊川稲荷二の午祭は、雪ではじまった。
なかなか眠れない夜だった。
早朝に目覚めて、もう二度寝も出来なさそうなので、そのまま起きることにした。
窓の外は、どんより曇って春の淡雪が絶え間なく降り続いている。
この様子だと、お参りもないだろうと思いつつ、それでもお経は読むつもりで豊川稲荷さまの荘厳を整えて、椅子を10脚ほど配置した。

お昼前になって空が明るくなって、低い雲が消えた。
境内の雪をどうしようか迷ったが、春の雪はすぐに消えるからそのままにしておくことにした。
椿の枯木に咲きはじめている花と葉の補色のコントラストにシャーベット状の白い雪が光を吸ってとてもキレイだ。
豊川稲荷の初午祭は2月から3月になるから例年だいたい雪が降る。
万善寺は、基本的に旧暦で初午祭を厳修していて、今年は3月のお彼岸を過ぎた頃だった。法要があまりに近くで続くのでカレンダーを作りながら迷っていたのだが、二の午が4月8日で丁度お釈迦様の誕生日と重なるから、それに併せた法要をすることにした。まさか、その日に雪が降るとは予測していなかったが、やはり、万善寺の豊川稲荷さまの法要には雪が付きものになっているようだ。

ご本尊の吒枳尼尊天さまは、五穀豊穣のご利益をお持ちの女神様で、九尾狐の背に乗って天界から舞い降りていらっしゃる。
昔々は神仏が一緒の信仰だったから、主に吒枳尼尊天さまを仏教がお祀りして、九尾狐さまを商売繁盛のお稲荷様としてお祀りしていた。明治新政府の政策で日本の宗教が神仏別けられてしまってから後は、お稲荷様の信仰がメジャーになって商売繁盛の比重が重くなった。
この世に生を受けた生き物たちのそもそもの生きることの根本は、「食べること」にあると、機会があれば言っている。そういう意味で五穀豊穣はとても重要な祈念の一つと思っている。経済産業の発展が社会の発展につながるのであれば、それを支えているのが五穀豊穣であると思う。日本の食事情は、国内での自給自足率が低くて、輸入に頼りすぎている気がする。そういう現状をクールに把握して今後目指す先を正しい方向に修正する努力も大事なことだ。豊川稲荷さまの法要を厳修する真の目的はそのあたりにあるのではないかと思いながらお経を読み、大般若転読をさせていただいている。

午後になって一気に天気が回復し、青空が見えてきた。それでも、雪のあとで風がいつもより冷たい。そんな中、保賀のみなさんが三々五々参道を登って来られた。それから少しして五月雨にお檀家さんがお参りになった。
都合8人の参詣を得て法要がはじまった。
お茶会は、やはり雪が話題になった。私がまだ小学生だったずいぶん昔のこと・・・
「あのときぁ〜、春になってちょうど今頃1尺も積もりましたけぇ〜ねぇ〜」
・・・雪は降っても今は薄っすら白くなるくらいで積もるほどでもない。ずいぶん温暖化が進んでいる気もする・・

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