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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

春の木漏れ日 

2018/04/13
Fri. 23:45

午前中出雲での用事を済ませて、午後からお寺へ移動した。
先日の地震の身体に感じるくらいの余震が1日に数回続いていて、出雲に居る時もそれを1回感じた。

この4〜5日のあいだに少しずつ幾つかの地震情報が流れてきた。
自分としては特に頑張って情報収集をしているわけでもないが、こういうどちらかといえば悪いこととか不幸な情報は広まることが早い気がする。
三瓶山の志学にあるジンギスカンのお店が、地震の被害で営業不能になったらしい。
ひと頃は、吉田家の家族で食べに行ったり、近所の友人が誘ってくれたりしてよく行っていたお店だった。急な傾斜地へ張り付くようにお店が建っていて、斜面へテラス状に張り出した店の床下のデッドスペースがトイレと駐車場になっていた。駐車場へ下りるまでのドライブテクニックを問われる難しい坂道と、なんとも前時代的トイレを我慢すれば、シンプルでとても美味しいジンギスカンが絶品だった。私をラム肉好きにさせたのも、その店があったからのことだ。今後の営業のことが心配だが、島根県どころか広島県の方までその店のファンが広がっているから、再建も比較的早いかもしれない。

午後からの半日は万善寺のお墓掃除にあてた。
墓地への参道から草刈機を使いはじめて、墓地まで登りきるまでに2時間弱かかった。
昨年の秋からひと冬の間にもう少したくさん枯れ葉が溜まっているかと覚悟していたが、思ったほどでもなかった。直径10cmほどの楢の木が参道の途中に倒れて道を塞いでいた。雪の重みに絶えられなくて枝の付け根から折れて落ちたふうだ。
生命力がすごくて枝先からは春の若葉が芽吹いていた。楢の木は保水力がすごいから、幹に蓄えられた水分と栄養で葉芽が成長しているのだろう。その枝木だけで相当量の薪になりそうだから、少し落ち着いたら切り刻んで寺の雨内まで持って帰ろうと思う。
春の参道は、広葉樹の葉が無い分だけ日当たりが良くて積年の腐葉土がよく乾いている。熊手や箒を使っていると土ホコリが舞って、参道脇に立つ杉並木を通過した木漏れ日にキラキラと輝いてみえる。
あとひと月足らずの間に筍や笹の芽が伸びて参道を荒らし始める。これから秋が深まるまで万善寺の保全作業が絶え間なく続くことになる。

先月の母親の1周忌にじゅん君がお墓参りをしてくれて、墓地を掃き掃除してくれた。
参道から墓地にかけて杉の植林をしていて、数本がかなりの巨木に成長している。杉の枝が雪の重みで折れ落ちて、春は墓地一面が杉葉の絨毯を広げたようになっているから、それを掃き集めるとかなり大きな杉葉の山ができる。じゅん君が本格的に墓掃除をしたのはこの度が始めただっただろうから、杉葉の処理にかなり苦労したと思う。彼の御陰でずいぶん楽をさせてもらって夕方日のあるうちにおおよその掃除を済ませることができた。
昔、まだ万善寺の風呂や台所の煮炊きに薪を使っていた頃は、1年の節目節目に墓地まで上がって墓掃除を兼ねた杉葉拾いをしていたものだ。あの頃は、山の何から何まで色々なものが生活の貴重な必需品だった。年中誰かが山に入っていたから今のように手付かずで荒れることもなかった。たった半世紀の間にずいぶん山の様子が変わった。

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