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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

坊主の都合 

2018/04/24
Tue. 23:14

雨が本格的に降っている。
この雨で、寺の境内は一気に草が伸びることになるだろう。
母親が生きていてまだ元気だった頃は、この時期にJAの販売する除草剤を大量に蒔いていた。○○は枯れるが、△△や□□は大丈夫だから安心して使っても良い・・・などと、もっともらしいいことを云いながら「大丈夫大丈夫!」と境内の隅々まで除草剤の水溶液が入ったジョロを持ってヨチヨチ歩いていたことを思い出す。
資源ゴミが溜まってきたのでそれを集めてリサイクルセンターへ持っていく時に、母親の残していた農業関係の容器類を何の気なしに一緒にして持っていったら、仕分けしていた職員の人から「これは農薬関係ですから、処分はJAの方でお願いします」と差し戻しを受けた。田舎の事情がいまだによくわからないまま寺の暮らしを続けているようなところがあって、そういうこともあってなかなか一気に片付かなくて困っている。

そんなこんなで、寺の用事もなかなかすんなりと回らないまま毎日がアッという間に過ぎてしまう。
組寺付き合いの手間替え法要がはじまった。
毎年4月の21日は、お付き合いのある臨済宗のお寺でお大師講法要が厳修される。
だいたい、1年の付き合いのはじまりがこの法要になっていたのだが、今年は、同宗の方丈さんが一人減った。その上もう一人は導師さんの都合で法要が1日ズレて、自分の寺の都合と重なったりと、何か居心地の悪い落ち着かない法要になった。万善寺の場合は、住職だけ(ボク一人のことね)ですべてを仕切ってしまうような法要は、自分の都合の良いように動かしながら周辺へお参りを告知しているが、こうして、近所の坊さんの手間替え随喜をお願いする時は、原則として日時を動かすようなことはしない。理由はザックリまとめると二つあって、一つは現実的都合ともう一つは宗教的都合。
別に、小難しい理由があるわけでもないが、現実的都合というのは、我々坊主のスケジュール管理の問題。1年で外せない手間替え随喜法要は、お互い暗黙のうちにその日時を軸にして周辺の行動を予定計画しておくから、それをチョコチョコとむやみに動かされても困ってしまうわけだ。今度の万善寺大般若会法要移動に関しても、2年ほど前から周辺に告知して承諾を得たものだ。
そして大事なのが宗教的都合。
そもそも、それぞれの寺が厳修する法要は、その日にそれなりの意味があってのことなので、住職坊主の都合でむやみにその日を変えることはよろしくないことなのだ。
たとえば、弘法大師さんのご縁日である21日は、月命日に当っていて、毎月1回、年に12回ほどは、その日を特別な日として供養法要をしていることになる。面倒臭いことを云うと、宗門は弘法大師さんとは宗派が違うから、供養法要の厳修が義務付けられているわけではないが、万善寺住職のような地域密着型の田舎坊主は、近所のお寺とかお堂とかそういうところで弘法大師さんがお祀りされていて、何かしらの供養を依頼されれば、NOということもなく、セッセとお経を読んで弘法大師さんのご真言をお唱えしているわけだ。

坊主も人間だから、一人ひとり頭の数だけ考えや思いの違いがあって当然のことだが、それをわかってゴクリと飲みこんでソコソコ波風を静めながら付き合っているのです。

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