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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

石見銀山の夜 

2018/04/28
Sat. 23:10

いまさらいい歳して誕生日に浮かれることも無いと、気持ちでは思っているし、特にあらたまって何かすることも無いまま過ごしているつもりだったが、夕食にはワイフがいつも以上のご馳走をたくさん造ってくれて、それにボクの好物まで幾つか散りばめてくれたりするものだから、なんとなく気持ちも高揚してきはじめたところへ、子供たちが時間差のSNSで「おめでとう!」などと云ってきてくれたりして、ジワリと実感が湧いてきた。
こうして、自分の誕生日をお祝いしてもらうのも、せいぜいあと20回も続けば良いほうだろう。ひょっとしたら、そのうち自分で自分の生まれた月日を忘れてしまうことも十分に考えられるし、まぁ、とにかく、そういう先が見える年齢になってきたということだ。

夕食が終わってからゴロリと横になってウツラウツラしていたのだが、日が変わる頃になるとなんとなく目が冴えて眠れなくなってしまったから、小さな音でウエブラジオを垂れ流ししながらKindleの無料小説を読み始めた。
基本的に、本は昔ながらの紙媒体のアナログが好きなのだが、老眼へ乱視が混ざったような年齢相応にくたびれた視力を駆使して夜の電灯の下で文庫本の小さな文字を追いかけるとなると結構な体力を使うことになって、今読んでいる長編などはストーリーの展開を追いかけることがつらくなってしまってなかなか本の中へはまり込むことができなくなってしまった。だから、そういう時にはiPadにダウンロードした小説がとても便利で都合がいい。周囲が真っ暗でも、バックライトと文字の調節でストレス無く読みやすくなる。真夜中に、エコーのたっぷり効いたアルトサックスのフュージョンなど聴きながら文字を追いかけていると、時間の過ぎることを忘れてしまう。

本のおかげで朝の目覚めが少々辛かった。
重い体を銀くんへ乗せて万善寺へ向かった。
銀山街道から出雲街道のあたりは、田仕事が一気に進んで早いところは早生の田植えが終わっている。保賀の谷も用水路から水が引かれて半年ぶりに田んぼが活気づいている。
夕方からは卓ちゃんと飲むことになっているから、寺の用事を早めに切りあげてから上組班長の用事で配り物をして回った。
石見銀山へ帰った頃にはもう周囲が暗くなりかけていた。予定の時間から少し遅刻したようなのでワイフにお願いして町内の会場へ送ってもらった。
最近は、石見銀山の町内で飲むことも激減した。会場はすでに盛り上がって賑わっていたが、私が知っている顔は少なかった。紹介をすることもされることも無いままその場の成り行きで飲み会の輪に入った。ビールからはじまって途中日本酒のぬる燗を経由してシングルモルトに変わってそれで落ち着いた。
前回卓ちゃんと飲んだのも石見銀山だった。
会話の流れで銀座の彫刻展のことになったら、「アレ?DM届いてないんだけど??」と卓ちゃんが云うものだから「だって、住所知らないもの・・・」「そぉ〜かぁ〜!そりゃぁ〜失礼しました!!」で、かれこれ30年ぶりにやっと名刺をもらった。まぁ、学校の同級生であっても、そういうクールな付き合いがいまだに続いているということ。
そのうち、蝋燭のついたケーキが登場した。会場に集っていた誰かの子供がボクと1日違いで誕生日だったらしい。

IMG_2969.jpg

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