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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雨の母の日 

2018/05/13
Sun. 23:20

母の日は朝から雨になった。
連休前に注文をしておいた炭素鋼がまだこない。
材料が届いたらすぐに草取り機の制作を始めようと準備はできている。

島根県の学校の校庭は私が知る限り真砂土が多いように思う。
真砂土は長石とか石英を含む硬い花崗岩が風化してできる。
島根県のような西日本一帯は、日本でも比較的古い土地で他の地帯より風化が進んでいる。つまり、花崗岩が多い西日本では色々な成分の真砂土がアチコチにあるということで、各地の土建屋さんも真砂土の採土場を自前で持っていたりして、比較的手軽にそういうところから学校の校庭へも真砂土が搬入されて都合よく利用されているわけだ。

保賀の谷も古い土地で、ほぼ全体が真砂土の山と云っていい。
そういうところは水はけも良かったりするから里山の腐葉土の層を潜った雨水が真砂土に浸透しやがてミネラルタップリの地下水になって谷のアチコチから湧き出て米も美味い。
万善寺の境内下も東から西にかけて3本の地下水脈があって保賀川へ流れ込んでいる。
昔は、墓の参道を登りきったところへ和牛の牧草地があってそこの山側の斜面に地下水を集めた間歩が掘られていた。万善寺の飲料水や風呂水はその間歩から引いた間歩水でまかなっていて、春になると、まだ下草が伸びる前に間歩まで登って秋の枯れ草が吹き込んで沈殿している水のたまり場を大掃除して、塩ビの水道管の入り口にはゴミの侵入よけに目の細かい金網を巻きつけたりした。そうする間も、間歩の天井からは絶え間なく真砂土を潜って落ちる天然水が時折差し込む木漏れ日のレンブラント光線に照らされて宝石のようにキラキラ輝いていた。
その間歩水は3本の地下水脈のいちばん東側のあたりまで一気に下って、そこに設置された濾過槽に落ちる。雪が多い年の春はその濾過槽から水が溢れて小さな滝になって用水路へ注ぐ仕組みになっていた。そして、濾過槽を潜った水は庫裏の台所にある水槽へ一度溜まって、そこで最後の不純物が取り除かれた綺麗な水が1年中絶え間なく流しへ落ちていて、それが上水道代わりで使われていた。
境内の地下を潜った水は田んぼ脇の斜面へ湧き出して小さな小川をつくっていた。湧き水の東側と西側の二つには天然のわさびが自生していて、何時の頃からか菖蒲の株も増えた。私が少年の頃は小さな小川にメダカが群れて泳いでいて、その先には隣の家の鯉の池もあった。
両側の二つの地下水脈は昭和の農地改良の工事で絶えたが、真ん中の地下水はお地蔵さん脇まで下って今でもそこから湧き出している。万善寺は工事の時に水田を放棄して駐車場にした。その時の工事で地下水脈をつついた時、一晩のうちに工事の穴へ湧き水が溜まって具合がわるいので、いっそのこと丸管を3〜4つ縦に積んで井戸にしようということになった。水質検査をしたらめでたくパスして今はその井戸が飲料水になって、そのかわり300mくらい引いていた間歩水を廃棄した。

天然水で一番の高級品は岩盤を通過した地下水だそうで、真砂土を潜った天然水も上等の部類に入るのだそうだ。万善寺のコーヒーはその水を使っている。

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