FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

戒名料って・・? 

2018/05/24
Thu. 23:11

情報によると、今年は梅雨が早くやってくるようなことをいっている。
昨年まで、万善寺の大般若法要を8月に行っていたのだが、今年から前住職憲正さんの祥月命日6月16日に当てて法要を移動させた。
いろいろ、事情があったし思うところもあってのことだが、自分や家族も含めて、お檀家の皆さんへも先代住職のことをいつまでも忘れないでいてもらいたいということが日程変更の一番のねらいである。

石見銀山から通勤して、庫裏の玄関へ荷物を置いたら、そのままつなぎに着替えて境内へ出て、午前中の万善寺作務に一区切りつけて、それからやっと座敷へ上がってお昼ご飯の準備に入った。
作務の間にチビチビすすっていた携帯ポットのコーヒーが少なくなったので、現在の事務所兼用の台所で米を研ぎ置きしてから豆を挽いてコーヒーを入れた。

デスクトップをONして、ウエブ配信のニュースなどをチェックしていたら、「お寺から指定されたお布施の額にビックリ!」なる記事を見つけた。
気になって読んでみると、万善寺では考えも及ばない寺と住職の実態が書いてあって、唖然とした。
葬儀の経緯とそれに関する諸経費のことやご住職への布施や寺からの必要経費請求のことなどが長々と書いてあって、最後に「私はお寺や住職に対してあきれるというか、信じられない気持ちになりました。ですので、さらに自分の気持ちが固まったのです。お墓も仏壇も処分してしまおう。そう強く思いました」・・・と結んであった。
嘘か真か・・・葬儀費用の他に、お布施と戒名料で65万円。四十九日の法要料でお布施の5万円と7日努め諸経費の請求が8万円。それに永代供養料が100万円・・・あぁ~~~・・・1回の葬式と四十九日の法要総諸経費で施主家から約200万円が消えていることになる。
ちなみに、万善寺先代で東堂(引退住職)の憲正さんの時は、本葬までの葬儀費用が導師副導師をはじめ約20人の坊さんにお手伝いいただき、約400万円で済んだ。昨年遷化された隣町の大和尚様は現職のご住職だったから葬儀経費も軽く憲正さんの2倍にはなっていただろう。我が身の恥を晒すようだが、内室の母親の葬儀や墓石建立も含めて、未だに関係各所へ借金が返せないままになっている。
万善寺の実情と比較するに、一軒の家から一人の坊主へ一つの葬儀で200万円が渡っているという実態が、今の仏教界全体に行き渡っている訳でないことはわかってもらえると思うが、一方で、同業坊主の葬儀役務にこれだけの格差が生じているという現実があるということも事実だ。そもそも、お布施の他に戒名料という費目が計上されること自体、仏教の根本から逸脱した事態といえる。此岸の世界で生涯を全うした時点で、彼岸の世界に生まれ変わったあとの名前をいただく、その名前が戒名となるのであって、戒名がないと葬儀そのものが成立しないことなのだと、憲正さんから教わってきた。
永代供養料にしてもそうだが、一つ一つの仏事のことで、その内容がよく理解されないまま都合よく金に変えようとするねじれた卑しげな打算が世間に通用しすぎてしてしまっている。

IMG_3055.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/2976-bd4b1f8a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2020-08