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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

梅雨の晴れ間 

2018/06/09
Sat. 23:18

朝から撥遣の法要をすることになった。
撥遣とは、俗に言う魂抜きのことで、万善寺の場合は仏壇仏様お位牌その他仏具全般に関してはその場所へ行って供養法要をする。他にも、墓地墓石塔婆祠お堂など、仏式に関係する野外施設全般もその場所で撥遣の供養法要をする。
依頼の施主にとっては、気持ちの切り替えで気になることがこの供養法要で一区切りついて気楽になれる。
引き受ける坊主の方は、キッチリと気持ちを入れて丁寧に遺漏の無いようにお経を読んで撥遣の次第をつとめる。
いずれにしても、当事者にとってはとても大事な法要である。

最近は、この法要を割愛の気持ちも皆無のまま簡単に削除することが増えた。
たぶん、「魂抜き」という言葉も当事者の知識から欠落しているのだろう。最初から知識として知らないことだからナニをどうしなければいけないのかということも特に気にすることもないままゴミのように廃棄してしまったり、適当に便利屋さんへ丸投げしたりして済ませているのだろう。

細かいことは坊主次第で何から何まで共通しているわけでもないようで、万善寺の場合はだいたいが先代住職の憲正さんからその都度口伝で聞きとって、忘れないうちに自分でメモもして記録に残すようにしておいた。後半の方は、憲正さんももの忘れがひどくなって、記憶の混乱が激しかったから、同じ質問へ全て違った答えが返ってきたりして、そのなかから、前後の整合性を探しながら修正や調整を加えていくことになった。
副住職時代に、憲正さんの役僧侍者で付き合っていなかったらもっとわからないことだらけで、まともな撥遣法要もできなかっただろう。あの頃は面倒臭いが先に立って仏事のありがたさなどひとごとのように済ませてしまっていた。今にして思うと、もっと丁寧に謙虚な気持ちで色々な仏事に取り組んでおけばここまで苦労しないで済んだだろうと、反省しきりだ。

とにかく、今回の撥遣法要をもって、万善寺の檀家さんが一軒完全に絶縁消滅した。
今後、事務的な書類を交わしてそれぞれ納得ができたところで、万善寺の過去帳に「絶縁」と記帳することになる。私が住職を引き継いではじめての正式な手続きになった。

梅雨の晴れ間がもったいないから、つなぎの作業着に着替えて境内地の野外整備を続けた。1週間後には万善寺大般若会がある。せめて駐車場とその周辺だけでもなんとか小綺麗にしておかないと、怖くて偉いお檀家さんに叱られる。もっとも、この時期にどれだけのお参りがあるかあまり期待できない気もしているところだけど・・・
だいたい普通に歩けるようになっていた足に、整備作業が終わってみると痛みが出た。少し無理をしすぎたかもしれない。石見銀山の街道がなんとなくいつもより長く感じた。
吉田家の土間へ入るとネコチャンズの迎えもなくてがっかりした。居間の引き戸を開けたら美味しそうなスパイシーな香りが漂ってきた。なんと!夕食の懐石盛りはゴージャスタンドリーチキンだった。麦とホップののどごしがいつにも増して爽快だった・・・

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