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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

台風接近 

2018/07/02
Mon. 23:06

台風が近づいている。このままだと日本海へ抜けるようだ。
島根県は台風の通過経路になることが多い割には太平洋側のように大きな被害が少ない。
万善寺はというと、北側に山を背負っていて、東には海抜1000m級の琴弾山があって、南から西に向けて保賀の谷が開けている関係で、台風が日本海側へ来ると風当たりが強い。

もう数十年は前のことになるが、台風通過の影響で局地的な突風が保賀の谷を通過した時、土蔵のトタン屋根がソックリ吹き飛ばされて上空で一回転して寺の畑へ舞い落ちたことがある。その時は隣の家の車庫も被害にあったが、保賀の谷のそれ以外の家も場所も全く被害を受けなかった。その時の私はまだ通勤族で島根の各所を移動していて寺で落ち着いて暮らす前だったから詳しい状況は寺ぐらしの老住職夫婦から聞き取るしか無かった。彼らの話を総合すると、たぶん小規模な竜巻が保賀の谷の西から東へ通過したのだと想像できた。
屋根が吹き飛ばされた時に慌てた両親がすぐに連絡をよこして大騒ぎして落ち着く様子が無かったから、とにかく急いで寺まで帰ってみると、トタン屋根の形がそのまま壊れないでひっくり返って寺の一段低い境内地の畑へフワリとかぶさっていた。
すぐに大工さんを呼んでブルーシートで土蔵の応急処置をしてから、数日かけて屋根を分解解体した。
その時の屋根の廃材は、地道に本堂の床下まで移動して、それから後、少しずつストーブの焚付に裁断していまだに使い続けている。

今どきトタン屋根の土蔵は珍しい。
私が少年時代の昔は、檜皮葺きの屋根だった。その檜皮葺きの頃も、大風が吹くと檜皮のパーツが何枚かパラパラめくれ飛んで、その度に屋根葺きの職人さんへ修理を依頼していた。それが毎年台風シーズンになると頻繁に続くので、トタンに張り替えることにした。
本当は土蔵の管理上瓦葺きが屋根の重しにもなってベストなのだが、当時から万善寺の財政は厳しかったからそれも叶わなかった。

この近年は、年々気象状況が悪化して一昔前ではありえないほどの大きな被害が多発するようになった。梅雨から秋の台風被害に冬の雪害や、先頃の島根県中央部地震被害と、寺の管理者としてはほぼ1年中気の休まらないことが増えてきた。
庫裏の南側にある檀家さん寄進の昔ながらのガラス戸も、土蔵がある御蔭で大風の影響を直接受けないですんでいるが、これで土蔵を解体することになったりすると、台風の風がダイレクトに庫裏のガラス戸を直撃することになる。

朝から少しずつ風当たりが強くなっている。
石見銀山のことも心配でワイフに問い合わせたら、向こうは特に気になる程でもないようで、それより見慣れない野良猫が彷徨いてクロが興奮してそれが気になっているらしい。
ボクによく似た性格の内弁慶で小心者のクロのことも心配ではあるが、ひとまず吉田家のことはワイフに託して、万善寺管理者は台風の様子見で一晩寺へ泊まることにした。

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