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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

半夏(はんげ) 

2018/07/07
Sat. 23:21

全国の常識としては7月7日は七夕の日になっているようで、各地でお祭りが行われて今頃は行楽でさぞ賑やかなことだろう。

宿命というやつで寺の子として生まれた時から仏事中心の生活がボクの常識になってしまったから、コレばかりはとにかく深く何も考えないで「そんなもんだ!」とゴクリ飲み込むしかない。だから、この七夕まつりもそうだが、各地で行われる様々なメジャーイベントの殆どが寺の仏事と重なって過ぎるから、どうしても寺を優先することになって、一生涯各地の有名なお祭りとは全く縁がないままだ。

飯南高原では、昔から七夕まつりの少し前7月2日に「半夏祭り」があってその時は町並みの通りが夕方から夜更けまで車両通行止めになって屋台が並んで賑わっていた。
私が地元を離れて学生生活を送っている間に、半夏祭りのシステムが変わって、今では、7月の一週目土曜日の夜に曜日固定されて、天気が良ければ花火が打ち上げられる。たしか、昔は二日間続いていたと思うが、今は夕方から始まってその日の夜で終わる。
万善寺では、ちょうど半夏祭りの日に大般若会の手間替え随喜があった。まだ少年だった頃は夕方になって父親が帰宅すると、それから早めの夕食を済ませて半夏祭りへ連れ出してくれていて、中学生になると仲の良い友人と待ち合わせして自転車で出かけるようになった。
半夏祭りは自分にとって心置き無く楽しめる娯楽の一つだった。
そういう過去の思い出のこともあって、吉田家の子供たちは小さいときから何度となく半夏祭りへ連れて出かけた。昔に比べると規模も縮小されて寂しくなったものの、それでもそれなりに屋台も出て賑わいもあってみんなそれなりに楽しんでくれていた気がする。

今年は、ちょうど半夏祭りが七夕まつりと重なった。
前日まで大雨が降り続いていて、直前まで開催が危ぶまれていたが、七日の朝からは雨もやんで、曇り空ではあったが風もないし花火の打ち上げは予定通り行われることになった。
万善寺の方は、お檀家さんの法事が重なった。
午前中は別の用事が入っていたので、法事を午後に回してもらった。
斎膳が終わる頃は花火打ち上げの直前になった。改良衣で花火・・・というのもどうかと思うし、今年は自粛ということで夜はそのまま万善寺でおとなしくひとり酒にした。

半夏(はんげ)とは、仏事の習わしが語源になっている・・・と、前住職から教わった。お釈迦さまの時代、ちょうど雨季の頃で、布教活動の旅を続けると、小さな虫の命を踏み潰したりして無駄な殺生をすることになるし、それを避ける意味でも皆で旅の宿坊へ集まって合宿しながら修行に励むための期間にしようと決め、その修行期間を夏安居(げあんご)と云い90日間続き、調度45日の中間に当たる日を「半夏」と云った・・・という仏事的にはそういう言い伝えだが、他にも半夏という毒草が芽吹く時とも云われていて、世間に毒が満ちる危険な時期は無闇な外出を避けて修行に励もう・・と云う意味合いもあるとか諸説色々あるようだが、ボク的には前住職さまの教えを口伝しようと思っている。

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