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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

曜日の感覚 

2018/08/05
Sun. 23:15

石見銀山の自宅を出発して、太陽光発電のプレートが広がる丘を過ぎて谷を一つ越えた先は牧場で、今は牛の飼料用のとうもろこしが少しずつ穂を出し始めている。
銀山街道はその牧場の真ん中を登りきったところから次の谷へ下る。
谷の中程を流れる小川の両側には田んぼが広がっていてそろそろ稲穂が色付き始めている。このようすだと、今年はお盆前に稲刈りが始まりそうだ。
小川が大きく右へ蛇行するところで銀山街道の旧道は山に入って、今の整備された街道から逸れる。
そこからしばらく川沿いの道を走るとトンネルが幾つか続く。
2つ目のトンネルを出たらタンクローリーが向こうからゆっくりと登ってきた。
今日はじめて車とすれ違う。
いつもなら早朝のこの時間だと何台もの通勤車とすれ違うが、日曜日の朝は静かなものだ。
3つ目のトンネルを過ぎたあたりで街道の真ん中をカラスが1羽ピョンピョン跳ねて歩いていた。なかなか飛び立たないのでブレーキを少し踏んだ。
4つ目のトンネルに入るまでに、すれ違った車は4台だけだった。
夏休みに入って8月最初の日曜日の朝は気味悪いほど静かだ。

万善寺に着くと、朝食抜きですぐに改良衣へ着替えて棚経へ出かけた。銀くんを走らせながら昨夜のイワシとアヒージョを思い出していた。久しぶりのワイフの手料理だった。
午後からは臨済宗寺院で施餓鬼の手間替え随喜がある。棚経から帰ると昼食抜きで汗になった着物を洗濯しつつシャワーを浴びる間に空腹を忘れた。

本来、寺の仏事はカレンダーの祝日のように縁日を基準で動くから、お盆の間など特に曜日の感覚が鈍って今日の日が何曜日なのかわからなくなってしまうことがある。
今朝も銀くんを走らせながら、すれ違う車があまりにも少ないので、今の自分が何処か別の世界に紛れ込んでしまったのだろうかとドキドキして不安になった。
日本へ曜日の定義が定着して、行事予定の原則を曜日を基準に決めるようになったのは、いったい何時頃からなのだろう?日曜日は「sun」で太陽、月曜日は「moon」で月・・・この2つはだいたい想像着く。あとの火曜日から金曜日まではどうせ、西洋の神様とか何かが語源になっているのだろうがまったく想像できない。
坊主の場合は・・・というより仏教の場合は、インド北部で誕生のお釈迦さまから始まって、少しずつ東に移動しながらアジア圏へ広がった過程で、中国の易学にある六曜や七曜が曜日の基準に使われはじめた可能性が高い気もする。

いずれにしても、日曜日の早朝の世間の静かさには今更ながら、曜日で動く社会の常識に気付かされた気がする。そういえば、私の少年時代は三日市も両隣の町も、田舎町は何処も日曜日に営業しているところは無かったし、それが当たり前で特に不便も感じなかった。最近は、仏事法事も土日に入ることが増えて、万善寺でも平日より窮屈に忙しく予定が立て込むようになった。せめて年回法事くらいはもっと祥月命日を大事にしても良いと思うんだけどなぁ〜・・・

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