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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

過剰摂取 

2018/08/19
Sun. 23:45

施食会が終わって、お供えを下げたり洗い物をしたりと、荘厳だけを残しておおよそ片付いたのは夕方陽が落ちはじめた頃だった。ワイフは吉田家のネコチャンズが腹をすかせて待っているから、少し休憩してから帰っていった。私は翌日に飯南高原のほぼ中央にある七面さんや馬頭さんお不動さんお地蔵さんなどの諸仏をお祀りしてあるお堂の祈祷供養があるので、そのまま寺へ残った。

万善寺の法要が終わると、当分の間お供えの御下がりを有難く頂きながら暮らすことになる。お盆の時期は、特に野菜などの生鮮食品が長持ちしないので三度の飯を工夫してひたすら残さず消費することにつとめる。

本格的な一人暮らしをはじめてから、最近になって万善寺の家事や台所仕事が苦にならなくなってきた。
まだまだ充分でないところも沢山残っているが、この1~2年で少しずつ自分の使い勝手を工夫して、それがしだいに機能し始めてきたからだと思う。
長年、庫裏の隅々まで都合よく仕切っていたおかみさんのスタイルを、とにかくとことん解体整理してボクのライフスタイルへ切り替える作業は、思っていた以上に難航して時間を要した。いまだに、庫裏全体の3分の1にも満たないほどしか整理できていないが、それでも母親から寺を引き継いだ頃からするとずいぶんコンパクトにまとまってきていると思う。

お供えのアレコレも、規模を縮小させてもらった。
須弥壇周りの湯茶やお菓子野菜などのお供えや佛飯やお膳も必要最小量で都合をつけた。
その必要最小量のお供えにしても、法要が終わって御下がりを集めるとかなりの量になる。たとえば、お団子にしても一皿1個ずつにしても必要最小量で40皿くらいになるし、それがお盆の3日間続くと膨大な量の団子を一人で消費しなければいけなくなる。素麺を茹でても、40皿分となると一束ですまなくなるし、赤飯にしても1合程度では足らない。その上にお供えの夏野菜が大量に御下がりへ変わるし、お檀家さんからお供えにと頂いた生菓子一箱の消費期限も迫ってくるし、炭水化物と糖類の消費だけで目眩がする。

施食会用の餓鬼飯1合分は、出汁を加えて土鍋でおじやにした。
施食会用の夏野菜を混ぜ込んだ洗米は水を多めに炊き直しておかゆにした。
5つ組の膳は全て一つに混ぜてめんつゆを垂らして一気に鍋風に煮込んだ。
朝昼晩とこんな感じの食事が続いて、完全に炭水化物の過剰摂取になって、おまけに、お堂の祈祷供養で御下がりを頂いたりして、胃薬が欠かせなくなってしまった。

市井の俗人なら自分の好き嫌いで簡単に残飯で捨てることもするだろうが、曲がりなりにも在家坊主で御本尊をお守りする住職が、お盆の月の頂き物を粗末にあつかうことも出来ない。
いずれにしても、モノの価値や有難さに身をもって気付かされる毎日が続いている。
捨てる勇気も必要だが、捨てられないことの工夫を努力することも大事だと感じる。

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