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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

行雲流水〜コーヒータイム 

2018/09/10
Mon. 23:12

さぁ!これから1週間、奥出雲の小品彫刻展が続く・・・

初日は、選挙と大雨で開店休業状態だったが、これからはそういうわけにもいかないからのんびりもしていられない。
移動の途中で、行政窓口が開く時間帯を狙って文化協会へ電話を入れた。町内へ告知放送をしてもらうためだ。
なかなか繋がらなかったが、やっといつもの担当さんと会話ができたのは、もう会場の鍵を開けたあとだった。
坊主や彫刻とフリーで毎日を過ごしていると、曜日の感覚が無くなって、土日祝日に休みになってしまう関係諸機関との調整がなかなかうまくいかない。これは、相手の問題というより自分の責任で生じた不具合だから、そういう失敗は「ごめんなさい・・」と謝るしか無い。

オープンの準備を済ませて、例のごとくコンビニコーヒーでくつろいでいたら、島根から出品の作家が出張のついでに訪ねてきてくれた。
彫刻の梱包材代わりに同封してくれてあったクッキーを開けて、寺から持参した澤井珈琲の豆をミルで挽いた。その間に、彼は丁寧に時間をかけて会場の彫刻を見てくれた。

10年近く同じコンセプトの展覧会を続けていると、主催者は毎回過去の失敗を修正しながらそれなりに新鮮な気持ちで展覧会を運営しているつもりでも、何処かに慣れのようなものが絡みついて大事なポイントを気付かないままスルーしてしまったりする。今年は展覧会の主催事務としてそういうことが頻繁にあって、出品作家諸氏には迷惑をかけた。
一方、出品作家もこの10年で制作活動に変化が生じた諸氏が散見された。
彫刻の向上や力量の好転は大歓迎だが、反対に制作の惰性が見えたり意欲がしぼんだりする作家もあって、主催として展覧会の質をキープする難しさを感じた。
奥出雲の会場は、この10年で一番狭い。
落ち着いた作りで雰囲気もあるし、照明も派手派手しくなくて適度な自然光も入って彫刻の量感がバランスよく伝わる。具象抽象の表現の違いはあるが、どちらもそれなりに作家のテーマとか素材の表情が彫刻の魅力になって目に優しい。
残念なのは、会場が少し狭いこと。
展示台の箱を50個も並べたらそれだけで会場がものすごく窮屈に見えて、展示された彫刻が落ち着かない。それで、今年は10個ほど展示台を減らしてみたのだが、結局展示効果はそれほど変わらなかった。

コーヒーを飲みながら彫刻の話をしていたら、時間がすぐに過ぎてお昼近くなった。
彫刻を制作していると云っても、ほとんどみんな他に生活を支える仕事を持っていて日常はそちらで忙しいから、少し無理をしてでも何かの機会をつくって色々なタイプの彫刻家と会話をするようにしていかないと自分の彫刻が前に進まない。
この展覧会も、彫刻出品で参加するのであれば制作の領域を少しでも広げてもらえるような情報交換の場になるといいと思う。

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