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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

行雲流水ーお葬式のあと 

2018/09/15
Sat. 23:27

本堂の東側には山鳩の夫婦が仲良く暮らしている。
軒の何処かの野地板か何かがズレたか腐ったかしているのだろう場所があって、そこから上手に本堂の天井裏へ入っているようだ。其処まではまだ見逃してもいいと思っているのだが、時々天井板の隙間から本堂の中へ入り込んでウンコを畳の上に落とす。
何もない時なら乾くのを待って掃除機で吸い取ってから科学雑巾で乾拭きをかけておく。
それが、今は通夜から葬儀にかけて祭壇の荘厳がされているから、そういうところへ入り込まれると少々厄介だ。
夜に寝ていてそのことが気になりはじめた。
朝早くから世話役さんたちが帳場に来られたりするから、それまでに本堂の下見だけはしておこうと、いつもよりずいぶん早起きをした。
さいわい、山鳩のウンコ被害は無くて安心した。

いつも朝食を食べることは殆どないが、食材が無いわけでもないから、それを無駄にしないように卵焼きなどをつくっていると、喪主さんの奥さんやお子さんたちが庫裏玄関から上がって来られた。萬善寺の庫裏は今風に言う葬祭会館を兼ねているから、今度のように寺で仏事がある時はお檀家さんへ南側の二部屋を開放する。
昔ながらの田の字のつくりで台所までの使用までは開放していないのだが、チョットした水回りの用事を片付けようと勝手知った様子で出入りされるから、住職のプライバシーは普通に無視される。それでもと思って着物に着替えてから朝食にしたので、かろうじて見苦しい様子を見せないですんだ。

彫刻展の会場はお願いついでにいつもの奥出雲のオヤジさんへ頼んだ。
ワイフの方は私の用事を代行してもらった。
お葬式は昨日の雨も上がって納骨も無事に済んだし、初七日のおつとめも終わった。
とにかく、何から何まで落ち着かない3日間だったが、表面上はさりげなく平静を装って何事もなく過ぎた。
お昼を過ぎたところで、こまかいゴミや葬儀の残骸がアチコチに多少散らかっているものの、萬善寺のおおよそが復元されて元の様子に戻った。
急いで汗になった着物を着替えて洗濯機へ投げ込んでから奥出雲へ向かった。
会場を頼んでいたオヤジさんは、アプローチを草刈りまでしてくれていた。
ちょうど地元からのお客さんが彫刻を観終わったところで、私も知らないわけでもないからそのまま世間話になって、1週間前の選挙の話題も出た。それからオヤジさんには少し早く帰ってもらって、彫刻展の会場もたった2時間くらいでクローズの時間になったが、無理をしてでも駆けつけてよかった。
気がつくとテラスの手摺で山雀が物欲しそうにこちらを観ながら鳴いていた。人懐こい感じだから何処かの誰かにご飯をもらっているのかもしれない。

寺に帰るとまだ十分に明るかった。昼にはまだ残っていた生花の籠も撤去してあった。本堂前に黒いものがポツリと落ちている。何かと思ったらそれは立派なカタツムリだった。裏山ではしきりに山鳩が鳴きあっていた。

IMG_3357.jpg

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