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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ノッチ様様 

2018/09/26
Wed. 23:59

ワイフが腕によりをかけて手料理をつくっている。
久しぶりのノッチへあれもこれも、食べさせたいものがたくさんあるのだろう・・・
「わたし、何を食べても美味しいとか不味いとかあんまり気にならないの・・」
ノッチは、昔からだいたいそのようなことを云っていた。
そのわりに食通なところもあって、私の知らない食べ物のことをたくさん知っていたりするし、ジャンクフードが大好きだと公言したりと、振り幅が広い。

吉田家の彫刻家達にとって、ちょうど今の時期は六本木の展覧会に向けて大作彫刻を造っている時期だから、ノッチの帰宅がそれに重なってワイフも落ち着かない。
一晩くらいは家族揃って外食もいいだろうと誘ってみたら、
「そぉ〜ねぇ〜・・・ノッチ次第ネ!」とワイフが云って、
「イコイコ!里見八犬伝!」とノッチが云って、
「そうじゃなくて、八剣伝だから・・」
ということになって、夕方から焼き鳥の八剣伝へ出かけた。
ソコソコの街なら何処にでもあるチェーン店だから特にどうということもないが、その店には私のジム・ビームが置いてあるし、炭火の焼き鳥はそれなりに美味いし、季節ごとにその店オリジナルの一品や、〆の飯や麺類もあるし、店員さんも私のことを覚えてくれていて、席につくとさり気なくキープのボトルを用意してくれるし・・・まぁ、色々と面倒がなくてチョイと飲むには都合の良い居酒屋だ。

「今年は原点に帰ってみるつもりなの」
何時だったか、ワイフがそんなことを云っていた。
その時は、彼女が彫刻のことを云っているのだとは思っていなかったのだが、それからしばらくして3✕6板の建材用ウレタンボードを買い込んで吉田家にある彼女の制作部屋へ搬入していたから、それで「原点に帰る」意味がつかめた。確かに、彼女の今の彫刻テーマが決まった初期の頃には彫刻素材にウレタンボードを多用していた時期があった。
島根県を代表する女流彫刻家のワイフは、最近では山陰地方から中国地方一帯を代表しても良いくらいに彫刻の質レベルを上げている。
家事をしながら子育てをしながら美術の時間講師をしながら町内外の色々な役員を受けて四六時中ドタバタと忙しくしている合間を縫って彫刻を造っているのだからたいしたものだと思うが、それ以上に凄いのはその彫刻の質が落ちないままキープできていることだ。
だいたいが目先の優先順位が高いところから順番に仕事のヤリクリをつけて、自分のことが後回しになって、適当に辻褄を合わせたヤッツケ仕事で終わらせてしまうことが多いのに、彼女の場合はそういう手抜きをすることがない上に、今回のように向上心もあって制作意欲も盛んで寝る間を惜しんで徹夜までする。
一応、坊主彫刻家の吉田正純も、それなりに失敗のないように彫刻の質を下げないように意識しながら制作を続けているつもりではあるが、やはり昔のように無理な踏ん張りが効かなくなって制作のスパンがだらしなくなってきている。

こんどのノッチの帰省が刺激になって自分の気持がかなりハッキリと切り替わった。
たぶん、ワイフも同じように刺激を受けていると思う。ノッチ様様です!

IMG_3387.jpg

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