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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

日日好 

2018/10/05
Fri. 23:16

連日の徹夜制作で溜まった疲労がなかなか取れなくて使い物にならなくなっていたワイフが、やっと回復の兆しを見せ始めてきた。
時間講師の仕事は休むわけにもいかず、その上地域の文化祭が迫っていたり、何かの会議が入ったり、民生委員がどうとかこうとか・・・そういうことはだいたい少し前から解っていることなのだからもう少し緩やかな計画を立てて彫刻制作を始めればここまでの「肉体的ダメージにはならないだろうに・・」とこっちで勝手に思ってはいても、ワイフもレッキとしたプロの彫刻家であるわけだから、ソコはやはり「自己責任で制作に臨んでもらいたいものだ!」と、この時期になると毎年同じことを思っている。
そんなわけで、吉田家の一室が彼女のアトリエになっているし、私がいない時はダイニングテーブルが作業台になっていたりして、制作三昧の数日が過ぎてやっと日常の暮らしが戻りつつある。

通勤坊主が再開して昼のうちは萬善寺暮らしが戻った。
庫裏のすぐとなりに己バエの柿がそろそろ収穫の頃になったので目に見えるめぼしい枝木の剪定を兼ねてスズナリになった実を採った。全部で30くらいはあったと思うが、それでもまだその3倍位の実が柿の木にぶら下がっている。
この近年は高齢者世帯が増えたし、保賀の谷も空き家が増えて農地が荒れ地に変わって、人の暮らしのすぐ近くまで山が迫ってきた。その関係で、山の生き物も人里近くまで進出しはじめて、萬善寺のような山との境界にしがみつくように建っている建築物は、動物たちの絶好の隠れ家や寝場所や餌場に変わりつつある。庫裏の天井裏にはいつの間にかテンが住み着いているし、本堂の床下にはたぬきの溜め糞が山になっているし、稲刈りが終わった参道脇の田んぼはイノシシの遊び場に変わって、夕方になるとどこからともなく獣の匂いが漂ってきて、外に出るのも相当に注意しておかないと彼らと接近遭遇して大事になりそうだ。

特に何をするわけでもないが、何かしら寺の家事とか作務とかをアレコレ片付けていると1日の時間がすぐに過ぎる。
先日近所のスーパーで買い出しをしておいた食材が残っていたので、チョット本気になって台所に立った。彫刻の制作中はなにかそのあたりにあるありあわせのものとか缶詰やフリーズドライなどでごまかしていたから、良い気持ちの切り替えにもなった。昼食には少し遅くなったが鳥もも肉入の野菜スープをつくって食べた。いつの間にか鍋の季節になった。1年が過ぎるのは早い・・・

六本木での搬入作業を済ませた周藤さんから連絡が入った。
島根からの共同搬入は概ね順調に過ぎたようだ。彫刻の評価も審査委員や関係者には好評だったらしい。絵画の方も島根は力作揃いだったようでなにより!
最近は昔に比べて公募団体展の魅力が希薄になった。時代の流行もあるのだろうが、造形に対する価値観の多様化も進んで、純粋芸術の境界が曖昧になってきたのだろう。
私のような昭和の古い人間は、周囲に流されないで今までの自分の蓄積を大事にして感性の潤いを維持しながら自分のできることを積み重ねていく覚悟が大事だと思っている。

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