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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

旅のお供 

2018/10/11
Thu. 23:29

来週早々には六本木の陳列がある。
早割だと飛行機もかなり安くなるが、私は高速バスを使うことにしている。
急な天候不順の影響を受けにくいからだ。それこそ、高速バスが運行停止になるとすると巨大な地震が発生した時くらいのものだろうと思っている。
抽象彫刻の場合は、展示や陳列の作業を自分で責任持たないといけないところがある。特に私は会場で構成を考えながら組み立てる方法をとっているから、自分がその場にいないとどうしようもないことになる。小難しく云うと自分なりの彫刻に対するコダワリのようなものだ。
今年も、そんな感じでいくつかのシミュレーションを用意して彫刻と周辺の演出用素材を搬入のトラックへ積み込んでおいた。

そろそろ、東京への移動中に欠かせない耳のお供を用意しておこうと思いついて、iTunesやAppleMusicを確認したり、YouTubeで新譜を調べたりしていたら、ウイントン・マルサリスを見つけた。もう何年も前のことになるが、一時期よく聴いていたことを思い出した。
それほど詳しくないが、それでもどちらかと云うとJAZZは好きな方だ。
特にどのジャンルでなければいけないと云うほど一つの系統にこだわるわけでもないから、例えばJAZZとなるとウイントン・マルサリスくらいの時代を超えた何でもそつなくこなす技巧派のジャズマンは何かの時のバックミュージックに都合が良い。それで、夜のお供で久しぶりにAppleMusicから彼のアルバムを引き出して聴いてみた。改めて聴いてみると、やはり彼の多才ぶりが身にしみた。
それはそれで良いのだが、高速バスの中で睡眠を誘導させるには適さないと思った。
私の場合、やはりキース・ジャレットあたりの、一本筋の通った頑固で振り幅の少ない方が気持ちよく安心できて自分の世界に入りやすい。
最近は、スムース・ジャズとかフュージョン・ジャズをよく聴いていたから、サキソフォンとかトランペットとかギターとかそういう音色から少し離れたかったのかもしれない。そうすると、なんとなく自然にピアノやボーカルくらいで楽に落ち着ける方が良いと思うようになって、他にもチック・コリアとかハービー・ハンコックとか、渋くオスカー・ピーターソンとかビル・エヴァンズとか・・・まぁ、色々探っていたらドンドン夜が更けて目も冴えてきて眠れなくなってきた。

自分がJAZZを好んで聴くようになったのは18歳で上京してからだった。あの頃は、特にJAZZ好きの友人がいるわけでもなかったから、誰かに誘われてしだいに好きになっていったというわけでもなかった。自分にとってのJAZZは、なんとなく当時の自分の曖昧で混沌として身の置所の定まらない将来のことも薄靄に包まれてぼんやりとしてなんとも中途半端でやり場のない状況を代弁しているように感じるところがあった。
新宿のDIGやDUGは、店内に入ると巨大なスピーカー(確かJBLだったかなぁ〜?・・)から流れる大音量のJAZZに全身が包み込まれるような感じになって、一杯のコーヒーや水割りで一人の時間をいつまでも楽しむことができた。
耳のお供は「やっぱり、ボクの好きなキース・ジャレットにしよう!」

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