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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

朗報 

2018/10/19
Fri. 23:54

周知のように、私は二紀会彫刻部の会員で毎年秋のこの時期には六本木の美術館へ彫刻を出品している。
ワイフの吉田満寿美も彫刻部の会員で、吉田家の夫婦はもう30年以上しばしも休まず彫刻をつくり続けている。
ワイフはその間、4人の子供を産んで育ててくれた。

長男のじゅん君は9月生まれだから、彼の時が一番制作に苦労した。
彼女はまだミクストメディアに入る前の頃で、鉄板を使ったり木を使ったりして彫刻を造っていた。搬入は10月のはじめで、それから審査があって入落が決まって入選すれば10月の半ばに陳列展示をして会期が始まる。
制作期間は長男が生まれて産後すぐでもあるし、とても自力で大きな彫刻を制作する体力も時間もないから二人でどうしようか相談して、1年ほど彫刻を休むという選択肢のことも本気で考えた。それでも、数年間続けているワイフの彫刻テーマがそれで一旦絶えてしまうということが残念でならない気持ちもあるし、大きなお腹を抱えてスケッチもしていたしマケットのいくつかも造っていたから「それじゃぁ、オレがマッチャンの手足代わりになるよ・・」と宣言して、自分の彫刻を造りながら彼女の材料を裁断したり組み立てたりして、彼女の方は、自分でないとできないパーツを搬入ギリギリまでコツコツ造って、最後の最後に一発勝負で組み合わせた。
そうして苦労した彫刻は、かろうじて入選して展示することができた。

公募展の制作出品は、とにかく研究と発表を継続することで実力が身につくし、さまざまな彫刻家との交流が作家性の刺激につながる。島根のような田舎で制作を続けていると刺激とか感動とかに巡り会う機会もほとんどなくて「まぁ、それでもいいや・・」とか「この程度で十分満足だね!」とか、とにかく、徹底的に自分に甘えて自分の現状に満足してしまうところがある。
日本に限っても世間は広いし、公募展に限っても1年中絶え間なく様々な公募会派の展覧会が繰り返されていて、美術文化も狭いようで実はけっこう多岐にわたってイガイに広かったりする。
吉田家の二人の彫刻家から少し遅れて二紀会絵画部へ出品をはじめた古くからの友人のタケちゃんがやっと今年の作品で推挙されて会員になった。実に目出度いことである。
彼の絵画は、少なくとも二紀会絵画部では他に類を見ないオリジナルであり、どの作家とも傾向や方向性が違ったところに位置している。
会員になるまでが実に長かった。これで、やっと本当に自分がやりたいことを誰に遠慮すること無く極めることが出来るようになった。彼のことだから大丈夫だとは思うが、今までの数十年の蓄積をベースにしてこれから造形の展開を広げてグイグイ攻めてほしい。

自分のすぐ近くで面白い仕事をしてくれる仲間がいてくれることは、自分への励みになる。彫刻家のワイフがいて、彫刻家のストウさんがいて、それにタケちゃんが加わってくれた感じだ。ボクも、もうしばらく彫刻を造っていけることができそうだ・・・
祝勝会と激励会を兼ねて久しぶりに「まっちゃん食堂」を開店することが決まった。

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