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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ケイティのこと 

2018/10/22
Mon. 23:48

イギリスからケイティが来日して数日前に島根県の奥出雲に着いたと連絡が入った。
ケイティは、鉄鋼関係の製造や素材を研究しながら鉄材を使った造形制作もしている。
イギリスというと近代の産業革命発信地でもあったから、彼女の研究対象も自然とそちらの方へ興味が向いていったのかも知れない。

奥出雲は、たたら製鉄の実践を現代に伝承する日本で唯一の地でもある。
毎年可動して製造される玉鋼は、日本各地の刀剣鍛冶へ少しずつ配布され、鍛冶職人はそれを元に新刀を鍛造制作する。
歴史的建造物として現代に残るたたら製鉄跡は各地に散見するが、現役で可動する奥出雲のたたら製鉄では職人の技術継承も計画的に行われ、製鉄の期間にはその道の関係者を中心に見学会が行われる。
ケイティは、その時期にめぐりあうことはできなかったものの、西日本に点在する鉄関係の施設を訪れて、現地調査をしたり、作業に加わったりしてレポートをまとめるのだそうだ。
私も島根に在住する鉄の造形作家として情報提供をしておくことで日本の窓口になっているOさんから打診を受けていたので、彼女のことは1年前から情報が入っていた。具体的に吉田が彼女とどのように接するのかは、彼女の研修日程が固まる過程で少しずつ見えてくることだろうと気楽に考えていた。
ちょうど奥出雲での彫刻小品展が終わって一段落した頃に、コーディネーターのOさんから具体的なスケジュールが決まったと知らせが入って、それに合わせた吉田の行動内容もほぼ決まった。
島根での滞在拠点は奥出雲に決まって、石見銀山は移動も含めて3泊4日になった。その後岡山の新見へ移動して次は四国の高知へ行くことになるのだそうだ。
2泊3日分の吉田の都合を空けておいてくれということなので、萬善寺のことはそれに併せて前後に振り分けておいた。

「今夜から石見銀山で食事をするんですが、吉田さんもご招待ということで、19時に○○の店まで来てくださいね・・それから、明日と明後日は吉田さんへお任せしてボクは車を出してドライバーになりますんで・・よろしく!・・・あぁ、そうそう・・ケイティが、明日の夕食で料理の腕を披露するそうですから、そちらの出席もよろしく!」
Oさんは、数年前まで行政マンだったからだろう・・・段取りが分単位で細かに決まっている。
音楽好きの気さくな趣味人で、日頃はそういうくだけた付き合いをしているから、彼の知られざる一面を見た気がした。
私の方は、坊主という商売柄あなた任せの緩やかな日程で動くことがほとんどで、それに慣れているから、ガッチリと固まったスケジュールを振られると、どこかしら緊張してうろたえてしまう。
とにかく、夕食に関しては坊主の斎膳の要領で対応させてもらうことにして、2日間の石見銀山をどうするかは、夕食会の雰囲気を見て決めていこうと云うことにした。まだ、ケイティと逢って話したことも無いのだから・・・

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