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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

フィールドアートワーク 

2018/11/01
Thu. 23:50

六本木の彫刻が島根へ帰ってきた。
事前に2tのユニックをレンタルしておいたので、朝から運搬しようと計画していたのだが、午前中に別の用事が入ってしまった。
あせってそちらを片付けても、結局彫刻移動の方は限りなくお昼近くなってしまった。

島根の彫刻搬入出は、出品者が共同搬入出するようになってから日の丸西濃さんへ一括依頼してチャーター便を手配してもらっている。
貧乏彫刻家の集団だから、西濃さんもそのあたりを承知してくれていて、毎回適当な下請けの運送業者さんを手配してくれる。最近は、浜田を拠点にした業者さんが少しずつ定着してきたが、その時時の都合で大田市の運送業者さんに変わることもあったりする。いずれにしても、この数十年は毎年同じ時期に同じ内容の依頼をしているから、トラックのドライバーさんも少しずつ顔見知りになって、色々と面倒なハプニングがあってもそれなりに難なく乗り切ってくれて助かっている。
それでも出品の彫刻家が年々減少していて、作家の個人負担が倍増している。吉田の場合は夫婦で彫刻を造っているから運送料の出費も当然2倍になってなかなか厳しい。そういう必要経費が無くなることは無いから最近ではセッセと500円貯金を続けてなんとか出費の負担を軽減させている。吉田家や萬善寺のいたるところにガラス瓶やアルミの空き缶などを貯金箱代わりに置いておくとその500円貯金もなかなかあなどれないところがあって、1年もすると結構貯まっていて二人分の彫刻出品諸経費がまかなえたりする。

搬出する彫刻は、そのまま富山町のフィールドアートワーク会場へ移動して野外彫刻の展示にする。その美術イベントも今年で4年目になって、富山町内の各所に設置した彫刻は10点を超えるまでになった。設置場所に借りている耕作放棄地などの草刈りが大変だったりするが、借用料を労働の汗で払っていると思えばそれほど苦にならないし、草刈りの様子が住民の目に触れるだけでも親近感を持ってもらえたりするし、そういう勤労奉仕も継続していればそのうち良いこともあるだろうと長い目で気楽に考えている。今年もひとまずはおおよそ自分で草刈りが出来た。

プラットフォームで遅れた彫刻積み込みをしていたら、「これからそちらへ向かうところです」とストウさんから電話が入った。自分一人で彫刻移動をするものだと思っていたからとても助かって感動した。
2tユニックの2往復目でストウさんが合流してそのまま富山町へ向かった。
昨年から徳島のタケダさんが制作している鉄の彫刻を預かって展示している。彼女の彫刻は純粋に抽象で、厚い鉄板をベースに、切る・折る・曲げる・溶接する工程を繰り返した構成彫刻になっている。どのように制作構想をねっているのか知らないが、とにかく、ああいうタイプの彫刻はマケットの段階でしっかりとバランスや強度を確認して、リアルサイズでの仕事に不安を残さないようにしておかないといけない。
彼女の彫刻を毎年見て思うことだが、造形の必然とは関係ない補強のパーツが数箇所に見えてしまっていて、それが造形力を弱めてしまっている。当面の課題であると思うし、それが解消されると一気に彫刻がレベルアップするはずだ。

IMG_3493.jpg

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