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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

萩の穴窯 

2018/12/04
Tue. 04:50

山陰で高速道路の整備が一番遅れている島根県西部も、この数年間で工事が加速して少しずつだが開通区間も伸びて長距離移動が便利になってきた。

萩焼の内村さんとはもうずいぶん長い付き合いになる。
彼の窯は登り窯よりもっと原始的な穴窯で、そういう窯で焼成する作陶家は萩地域だけでなく島根県や山陰でも珍しい。付き合い始めの頃は、窯焚きの手伝いをさせてもらうかわりに、自分の器を焚き口の灰被りのあたりの邪魔にならないところへ置かせてもらったりした。やはり、薪窯の味わいは他のガスや灯油の窯とは比べ物にならないが、穴窯はそれにも増して独特の窯変がみられる。酸化と還元が曖昧に混ざりあった中性窯の様子は、薪のくべ方ひとつで大きく変化するから最後の練らし焼成になるまで緊張の連続だ。

富山町での教室個展へ作陶展をお願いしたのは今年の会期スタートからだいたい1年半ほど前のことだった。
私は特に差し迫った用事がない限り内村さんの工房がある明木で5月の連休に行われる往還まつりのイベントへ出かけることにしている。中国地方の各所から集まってきた陶芸やクラフト工芸などの作家が店を出すので、器や小物を見たり買ったりすることを楽しみにしている。
そのまつりの主催で忙しくしている内村さんを捕まえて富山町での作陶展を打診しておいたのだが、その後少し落ち着いてからOKの連絡をもらった。
展示会で生活している彼は、旅慣れているし作品展のノウハウは心得ているから、会期や搬入出のデータと会場の様子を知らせておけば、あとは自分の都合で動いてくれるので依頼する私の負担も減って助かる。
この度も、そんな感じで展示作業は彼に任せっきりにしておいたのだが、いつも忙しい彼に島根と萩を2往復してもらうのも悪い気がして、イベントが終わってからの後片付けと作品梱包などはすべて私が責任を持って行うことにした。それで、11月の連休中にそれを済ませて、あとは萩まで運搬するだけになっていたところへ「久しぶりに私も行きたいなぁ〜・・萩!」とワイフが言いだして「それじゃぁ〜、何時か良い日があったら教えてよ」ということになって、週明けの月曜日早朝、ワイフの車へ内村さんの陶器一式を積み込んで萩へ向かった。

昔は、石見銀山から萩まで5時間ほどはかかっていた。
10年くらい前から少しずつ自動車道が整備されて片道5時間を切った。
2年くらい前から一気に高速が伸びて、今は3時間半あれば内村さんの工房へ到着する。

「今、改築中で年内には完成させる予定!」だということで、焚き口と煙突下の袋窯だけを残してあとの穴窯の部分はレンガが撤去されていた。
「アレコレ考えながら造ってるとなかなか進まなくて・・」
工学系にも強い内村さんが自分で改修工事をしている。
こだわりの穴窯が完成したら、来年の3月まで空焚きをしたりしてそれから窯詰め本焼きと続く。私もなんとかして、再生初窯焼成メンバーに加えてもらえるといいなぁ〜・・

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