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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

パシリ坊主 

2019/01/18
Fri. 23:27

庫裏玄関の脇にあるブリキの安っぽいポストがぐにゃっと平行四辺形にねじれ曲がるくらい無理やり紙の手提げ袋が詰め込んであった。
それをまた無理やり引っ張り出すと、ポストが微妙に傾いたのでそれを元に直そうと無理やりねじったがどうも直らない。
たぶん裏の止め金具かネジのようなものがズレたまま何処かに引っかかってしまっているのだろう、そのままでもポストの機能に大きな障害があるわけでもないから、ひとまずそのままにしておくことにした。

紙袋は、町内上組分の回覧板だった。
1ヶ月に1回ほど、行政や各種団体の定期通信がまとまって配布されてくる。
「上組班長」という役職の使いっパシリをしていて、またその用事が回ってきた。
1年で隣へ1軒ずつ役職が交代しながらエンドレスで回ってくるから、上組の場合順当に行けば5年後に次の班長が巡ってくることになる・・・が、万善寺住職の吉田は、すでに3回目の班長を務めていて、ソレにプラス公民館長1年、会計1年を務めている・・・ということは、毎年何かの役が回って来ていることになる。
その、役員交代を兼ねた常会が3月下旬に保賀の集会所で開催される。ちょうど、その時期に毎年東京で彫刻のグループ展が重なるから、基本的に常会は欠席することになる。結局は誰かがナニカの役職を引き受けないと町内の自治が回らないから、よっぽどのことでもないと「NO!」と言えない。それで、はじめのうちは欠席裁判のようにコトが決まって「万善寺さんは○○職が回ってくる番でしたけぇ〜・・」などと、常会の決議事項を後日知らされて、それで次年度の1年が回り始める。
「これって、ちょっときついなぁ〜・・・」と無い知恵をし絞って、「上組の皆さんの同意がいただければ、しばらく班長を固定していただいて構わないんですが・・・そうしていただくと、こちらとしても助かることもあったりして・・・」
役員交代と事業報告の常会の時に提案してみると、若干アレコレあったが比較的すんなりと「まぁ、そういうことでしたら・・」よろしくということになった。

少年時代は、保賀の谷で全戸30軒の世帯があって、家族を数えると人口はかるく大型バス1台分をはるかに超えて、年の節目の行楽事業や神事催事は子供大人ジジババまでみんな集まって大賑わいだった。
今の常会の当て職は、その頃から延々と引き継がれた決まり事がベースになっていて、誰もそれに異論や対案を示さない。昨年に絶縁の家が1軒増えたから、今年度は戸数が20軒を切った。高齢者の独居も4軒ほどある。それに常時空き家もあるから常会も欠席世帯が増えていてこういう状態で当て職を回転させるとなると、もう自治会の円滑な運営に支障をきたすことが目に見えているから、さり気なく何気なく目立たないように上組班長の輪番を解体した次第。
このまま、もうしばらく同じように回覧板や集金のパシリを務めたら、そのうちソレが普通になって、誰も気にしないまま時が過ぎ、気づけば上組どころか町内全戸の「パシリ坊主」に昇格する日が近いかも知れない。
たった20軒くらいのことだから、保賀の役職の統廃合で分担を軽減することが今の密かな企みであるわけです・・・

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