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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雪が降る 

2019/04/01
Mon. 23:07

新元号発表の日でエイプリールフールの4月1日・・・万善寺は朝から雪になった。
飯南高原で4月に入って雪が降ることはそれほど珍しいことでもないが、この年齢になるまで経験したことのないほどの暖冬だった今年で4月の雪となるとかなり焦った。
3月のお彼岸を過ぎた適当な日に、同級生の経営するカーディーラーへ銀くんをピット・インして夏タイヤに履き替えたばかりだった。とにかく、この1〜2年の飯南高原は過去の常識が裏切られるばかりで天候の予測がつかない。

神戸川上流の河岸脇に1軒だけ離れて建つお檀家さんでは、四十九日と納骨と位牌点眼を一つにまとめておつとめをすることになっていた。
「寺の方は雪の具合どうですかいねぇ?」
「境内は真っ白ですが、車はお地蔵さん脇にあるのでなんとか走れるとは思うんですけど・・・」
「ははぁ〜〜・・・こっちの方は道も真っ白になっとりますけぇ〜ねぇ〜・・・スタッドレスだと大丈夫でしょうが・・・」
「まぁ、伺うのはお昼過ぎてからですから、その頃にはなんとか・・・」
「まぁまぁ・・やれんようだったら電話くださいや、迎えに行きますけぇ〜・・・」
「はいはい、それじゃぁ〜そぉ〜いぅ〜ことで・・・」

念のために前日には万善寺入をして塔婆を書いて点眼の準備をしたし、雪のことがなければ特に心配することもないのに、どうもどこかしら気になって前夜一晩は熟睡できないまま朝になった。補充しておいた古古米目当てのスズメたちが早くから騒いでいたし、どうせ春の雪だからそのうちにはやむだろうという気はしていたが、地元に詳しいお檀家さんの方からわざわざ心配の電話が入ったりすると、チキンオヤジはさすがに少々ビビる。食欲のないまま昼食を抜いて、慎重に雪の積もった参道をお地蔵さん脇まで降りてみると、車道は雪もなくて凍っている様子もないから夏タイヤでそのまま移動することにした。
施主家へ着くと雪はやんでいて、そのかわりやたらと冷たい雨が絶え間なく降っていた。納骨が若干苦労するだろうが、雪よりはマシだろう。
おおよそ1時間位ですべてのおつとめがおわって、それから、自家製の手作り煮しめなどが出た。雪のせいもあって、ご親族のお参りは少なかったが何処かから取り寄せの斎膳弁当よりはずっとマシだ。見た目や味の善し悪しや好き嫌いよりも、おもてなしの気持ちが伝わってきて、そのほうが好きだ。アレコレと世間話に花が咲いて思わず長居をしている間に、気がつけば雨がまた雪に変わっていた。翌日は通院で少し詳しめの検査が決まっているので、ひとまず石見銀山の自宅へ帰っておかなければいけない。雪は海抜400mのあたりまで降り続いていて、それから先は雨に変わった。銀くんの4WDとミッションの切り替えを駆使して、夏タイヤを騙し騙し慎重に走った。

やっとの思いでたどり着いた吉田家は雪の痕跡も無く、実に平和なものだった。
新元号が「令和だって」・・・夕食の支度をしながらワイフが教えてくれた。珍しくネコチャンズがベッタリと仲良く寝ていた。
「塔婆や過去帳・・チョット書き難いかも・・・」チラリとそう思った。

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