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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

骨休め 

2019/04/27
Sat. 10:05

三日間降り続いた雨が上がった。
病室の窓から見える欅は、雨の潤いのおかげか一気に芽吹いて外来駐車場までの車道へ日陰を作った。
宍道湖の対岸も、緑の彩度が燃え上がるほどに瑞々しく輝いて見える。

世間では、10連休がスタートした。
時々確認するウエブニュースは新旧の元号のことでジワジワと盛り上がりを見せ始めている。
学生時代も含めて、名実ともにこれだけまとまって「骨休め」をすることなどなかったことだから、周辺の知人友人の心配を有り難く感じつつも、内心ではかなりウキウキとして手放しの開放感にドップリと浸りきっている。
上げ膳据え膳三度の飯に湯茶のサービスや、休日祭日関係無しで連日の掃除ゴミ捨てから定期的なベッドメイキングまでとにかく至れり尽くせりのうえ、お昼前にはシャワーまで使わせてもらえる。
はじめのうちは、日常の暮らしの激変に戸惑うこともあったが、こういう殿様ぐらしが連日当たり前のように続いていると、退院のときの請求額がとんでもないことになっていたりして、そろそろ今のうちからそういう心配が気になり始めてきた。結局は、入院中の収入がゼロであるという現実は避けることができないわけだ。
まぁ、そんなことでネガティブに悶々としていても現状の変化があるわけでもないから、とにかく、今は生涯に何度と巡ることもないだろう至福の日々を堪能しつくすことにしようと思っている。

長女のなっちゃんは、妊娠中の子が3000を超えていつ生まれてもおかしくない状態になった。なっちゃんにとっては初めての出産になるから、4人の子供を生んで育てたベテランのワイフが出産前後の身の回りの世話をすることになって、連休前の1日を移動日に使った。これから、10日間はなっちゃんにつきっきりで世話をして、連休が終わると同時に島根の日常の生活に戻ることになる。
なっちゃん本人は平成だとか令和だとか、出産元号のことを気にしているようだが、家族兄弟姉妹みんなの都合も含めて実にタイミングよく親孝行なことだ。

なっちゃんというと、学生時代は染織を専攻して卒業制作は糸を染めてタピスリーを織った。卒業と同時に兵庫県の公立のミュージアムで仕事が決まっときに引っ越しを手伝って、就職祝いを兼ねた「菜根譚」の単行本をプレゼントした。ハードカバーの装丁でけっこう高かったが、なっちゃんの名前を命名するときに菜根譚から「菜」の字を頂いた縁もあってのことだった。しばらくして「読んでるか?」と聞くと「昼寝用の枕に使っている」といっていた。オヤジの自己満足のようなものだから読んでも読まなくてもどうでもいいことだが、はじめて私がその本に出会ったのは確か35歳位の頃だったと記憶していて、ちょうど吉田家ではなっちゃんが生まれて間もない頃だった。そういうこともあって、自分で勝手になっちゃんと縁深い本だと決めている。
手術が終わって身体が少し楽になってからその菜根譚をまた読み返している。

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