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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

5回目の日曜日 

2019/05/12
Sun. 16:57

手術が終わって5回目の日曜日が来た。
まぁ、長くも感じ短くも感じ・・・いずれにしても「入院」そのものが初体験だからそれなりに発見の毎日が繰り返されて、1日がアッという間に過ぎる。
今日までに病室を3回変わった。今の病棟は、脊髄に関する手術が終わってリハビリ治療を続けている患者が集まっていて、基本みんなほぼ元気だから、なかなかに騒々しい。
他の病棟は人工関節や膝だったりと、症状に応じて患者さんが振り分けられている。

私は、今までに2回ほど血液検査があって、2回ほどリハビリ治療の経過検査があって、それらが、もう1回終わったあたりで退院日が決まりそうな様子だ。症状としては、手術後すぐに麻痺が現れた左肩の神経はほぼ日常生活ができるまでに回復した。今回の手術に直接絡んでいた右手指のシビレは、入院前とほぼ同等で今後の改善は難しそうな様子だ。
外来の診察ですでにそのコトが予測されていたから、現状維持を当面の目標にして、今後はソレに慣れながら付き合っていくように気持ちを切り替えつつある。こういう状態も、せいぜいあと20年付き合っていけばソレだけのことだから自分としてはあまり深刻になることもない。それでも、リハビリ療法士さんは身体の改善が少しでも進むように丁寧な治療を続けてくれていて、自分の身体の不具合を客観的に指摘してもらったりすると、過去の悪行でどれだけ長い間我が身を身勝手に酷使していたか、その要因が思い出されたりすることも多々あって、今更ながらに慎ましく反省の入院生活を続けている。それも、退院してしまえば、また目先の現実に向き合って以前と似たり寄ったり同じように毎日を過ごしてしまいそうな気もするが、ひとまず、今のところは自分の身体をいたわりながら無理のないようにおとなしく1日を過ごしている。

「ねじまき鳥クロニクル」を読み終わって少ししてから、ウエブニュースサイトに村上さんの対談記事を見つけた。彼のお父さんはお寺の次男坊だそうだ。戦争に徴兵されて過酷な中国戦線に従軍したときの日本兵の残虐な行為をリアルタイムで体験されたそうで、村上さんがまだ少年だった頃1度だけその時の様子を克明に話してくれたそうだ。ねじまき鳥クロニクルでの生々しく残酷な話は、僧侶でもある父から聞いたときの戦争追体験がベースにあったのではないかと、勝手にそう解釈した。
前回読んだときは、スプラッターホラーの要素が強すぎてほとんど飛ばし読みしていたのだが、どうせ今はベッド生活で時間も暇もたっぷりあったから、シッカリと隅から隅まで読んだ。戦争に徴兵されて従軍した人は、万善寺檀家さんでもたくさんあった。今はすべて彼岸ぐらしをされているが、まだ健在の頃はお酒がまわると喜々として講釈師のように戦争体験を少年のボク相手に話されていたおじいちゃんを思い出す。
吉田家の場合、先代の憲正さんは、山口のお寺で修行中に終戦を迎え、母親の俊江さんは親戚を広島の原爆で亡くし、本人は島根の実家で南から押し寄せる原爆の地鳴りを体験している。親戚が集まると繰り返しそのことを話していた。
今の地球社会が平和であるとは全く思ってもいない。
人間の残酷なエゴイズムはこれから先も薄まること無く続いていくだろうが、せめて心をこめた謝罪の気持ちを伝えることくらいはできるような気もするのだが、今の利己的な自由社会では過去の事実に向き合って謝罪の一線を超えるという勇気もわかないのだろう。

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この記事に対するコメント

お見舞い&お祝い

久しぶりにむうあのページを見てびっくり!首の手術をされたとか、心配されたのでは。幸い経過が良さそうでほっとしています。しびれがあったりして気分がへこむことがあるかもしれませんが、ブログにはポジティブな言葉が並んでいて、チキンハートじゃないことが証明されましたね。
それから長女さんにお子さんが誕生、おめでとうございます‼️満寿美さんがすごくおしゃれにベイビーを抱っこ、赤ちゃんはみんなに笑顔をくれますね。
じいじは治療に励み、孫ちゃんを抱っこされますように。
良いことと困ったことは同時にあるのですね。忘れられない令和のはじまり。

取り急ぎ、お見舞いとお祝いまで。

あなたのわたし #- | URL | 2019/05/13 22:23 * edit *

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