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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雨月物語 

2019/05/15
Wed. 09:15

「雨月物語」は2日かかって読み終わった。
いつものようにBook Offの100円コーナーで文庫本を物色していたら現代語略があったのですぐに仕入れておいたものだ。
それからしばらくはカバンへ忍ばせて持ち歩いていたのだが、なかなかまとまった暇が出来ないのでひとまず寺の本棚へ仕舞っておいた。今度の入院が決まったときにちょうどいい機会だから読み切ってしまおうと決めて病室へ持ち込んだ。

原作は江戸時代に書かれたもので、今で云うところの短編が9篇ほど集まっている。現代的に解釈するとSFホラー・サスペンス的ジャンルと云えるかも知れないが、ラブストーリーでもあったりして読む人の解釈はさまざまだ。
その、9篇の2番めにある「菊花の約」は現在の兵庫県加古川あたりが主な舞台になっている。吉田的にはニール・ジョーダン監督の「クライング・ゲーム」とかウイリアム・ハートがアカデミーの主演賞をとった「蜘蛛女のキス」あたりに通じる男どおしの友情を超えた情愛や敬愛を丁寧に描いて、そういう男のラブストーリーがけっこう好きだったりして、「菊花の約」もその系列に属したお話になっている。それに、もう一つの舞台が万善寺のある飯南高原から出雲にかけて一帯で、江戸の地名がそのまま現在に残っているから親近感もある。
「雨月物語」は、溝口さんの映画でも有名で、あの妖艶な京マチ子さんも出演されているから、上京してすぐの頃に池袋だったか新宿だったか飯田橋だったか、まぁ、そのあたりの名画座の3本立て溝口健二映画特集で観た。子供の頃に年末だったか月曜ロードショーだったかで白黒テレビで見たとき、京マチ子さんの妖しく潤んだ瞳と襟口から覗く吸い付くようなうなじにボクの粗チンがモゾモゾするのをはじめて意識したコトをかすかに覚えている。結局、大きくなって改めて観ると「菊花の約」の1編は映画のストーリーからそっくり削除されていることがわかって少しガッカリしたが、それでもやはり京マチ子さんはボク好みでキレイだった。
「羅生門」も「鍵」も色気ダダ漏れで、ほとんどソレが目的で今までに何度も観返している。

少年の頃の記憶が新鮮だったのか、いまだに昭和の女優さんが好きだ。特に、京マチ子さんは美しいと云うよりむしろエロスを強く感じる。山本富士子さんとか原節子さんあたりは素敵な女優さんだとは思うけど、どうもこぼれる程の色気を感じないのは、タダのボクの趣味の問題だけのことなのだろうか?・・・
上京してからしばらく谷ナオミさんにハマっていたことがある。団鬼六さん原作のSM映画は絶品だった。ふくよかな肉体にギリギリと食い込む縄との対比がとても美しかった。谷さんの芸名は谷崎さんから一文字頂いたそうだ。谷崎さんというと「鍵」の原作がそうだし、やはり一流の文学は映像になっても引き込まれてしまう。こうして過去を思い出していると、基本的にボクはポッチャリ系の女性が好きなのだろう・・・最近だとセクシー女優の白石さんはいいと思う。あのなんともだらしなく崩れた肉体は捨てがたい。

雨月物語を読み終わって1日経った夕方に、京マチ子さんの訃報を知った。

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