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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

大般若経諸願成就如意吉祥 

2019/06/21
Fri. 11:40

島根県の山間部に点在する禅宗寺院では春の祈念法要で大般若経転読会が厳修される。
大般若会は、特に春の法要として決まっているわけでもないと思うが、万善寺の周辺では昔からそういう事になっていた。
ところが、何故か万善寺だけは夏のお盆過ぎに大般若経転読会を行っていた。
お盆はだいたいどの寺院も棚経をしていて、檀家が多いところは約1ヶ月の間に500軒ほどの棚経をつとめながら、施餓鬼法要や施食会の手間替え随喜をすることになるから、その上に万善寺の大般若経会となると、もう方丈様方は体力を使い果たして声もまともに出ないほどヨレヨレに疲れ切っていらっしゃる。それでも、みなさんがまだ若かった頃はなんとか最後の力を振り絞って法要へお付き合いをしていただいたのだが、年々歳をとって身体が思うように動かなくなり始めると、いよいよ随喜の負担が増して見るからに辛そうな様子が伝わってくる。
住職のボクとしては見て見ぬふりでいられることの限界を感じ始めていたのだが、前住職の健在なうちは長い間の年中行事を気軽に変更することもはばかられて粛々と例年の習わしをそのままにつとめあげていた。

前住職の永眠から数年の間は悩み迷っていたが、三回忌が終わったところで「そうだ!憲正さんの祥月命日に大般若経転読会を厳修したらどうだろう・・」と思いついて役員の皆さんに了解を図って随喜寺院方へその旨を伝えた。
それから万善寺の大般若経転読会も夏から春の法要に仲間入りして今に至っている。
おかげさまで、寺院方には夏に比べると身体の負担も軽くなって比較的楽なおつとめになったようだ。
その、万善寺大般若経転読会が先ごろ行われた。
住職が導師をつとめることになるから大衣に着替えたところで首の装具もはずした。
もうかれこれ2ヶ月ほど首に装具を巻き付けた状態で暮らしていると、頭を支える首の筋肉が痩せ細ってなんともみすぼらしい様子になっている。親譲りのなで肩体型も加わると大衣に掛けた袈裟がすぐにずり落ちてだらし無く貧相極まりない。その上、頭の重さを支える都合で肩はこるし、腕から指先にかけて残っているシビレはひどくなっていくし、法要が終わって塔婆回向もすんでお参りのみなさんも帰られた後は、本堂から庫裏から後始末で立ち歩くのもやっとだった。
まぁ、当分の間はあまり無理をしないようにボツボツと身体を慣らしていくしかなさそうだ。

春の展覧会から帰ってきていた小さな彫刻が梱包されたままであったから、法要に合わせて庫裏のディスプレイで使うことにした。
自分で勝手に満足する程度のことだが、こうして自分が造った彫刻を触っていると身体の不具合のこともその間は忘れていられる。
この彫刻のシリーズは十三佛がモチーフになっている。個展の連作で造り始めていたものだが、腕のシビレがひどくなってその後手術になったりして、あと10体のパーツを残したまま制作が止まっている。握力も少しずつ戻り始めているし、様子を見ながら制作を再開しようと思う。

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