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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

良い刺激 

2019/07/06
Sat. 23:08

自分の老化で身体が鈍くなったのか、飯南高原がいつになく涼しいのかよくわからない。
とにかく、島根の7月は近年に珍しく梅雨らしい雲が下がって、湿気は多いが涼しい。

「おかげんどうですか?しばらくご無沙汰ですし、快気祝いなどいかがでしょう?」
しばらく前に島根の彫刻仲間のSさんから連絡が入った。
前のような健康体ではないが、酒くらいは普通に飲んでいるしせっかくの誘いだからことわらないことにした。
彼は仕事の合間を縫って小さな彫刻を造り続けていたらしい。せっかくだからソレも持ってくるという。自分の方はまだ本気に彫刻制作へ入れないまま坊主家業が続いているから、良い刺激をもらえそうだ。
週末だったら夕方には万善寺へ来られると云うので、日程を決めた。
当日は午前中の法事を済ませたあと、午後から寺の作務をやりくりして農協スーパーへ回った。オヤジのナンチャッテつまみ程度のことだが2割引きの食材を中心にかき集めた。
ちょうどワイフの方は女子美術大学島根支部??だったかの同窓会と重なったので、あらかじめ酒のつまみになるようなものを幾つか作り置きしてくれて、とても助かった。
どうせ、仕事の流れで何も食べないで来るだろうから、夕食代わりで少し腹の足しになるようなものも造っておいた。

「これ飲みましょぉ〜!快気祝い奮発しましたよ!」
砂肝を炒めていたら、彼がレミーマルタン持参でやってきた。
さて、4・5千円はすると思う。ずいぶんと奮発したものだ。
彼に手伝ってもらって庫裏の6畳の居間までおつまみなど一式を運んで、まずはビールから快気祝いを始めていると、少し遅れて絵画のTさんが手造りハムとサッポロ黒ラベルを持ってやってきた。
最近は、彫刻のSさんとボクが飲もうと決めると、だいたい絵画のTさんも都合をつけて合流してくれることが増えた。それに、ワイフも含めて石見銀山の吉田家で宅飲みになった時は近所に住む女流彫刻家のUさんも加わる。
昔ほど大勢が集まってバカ飲みして大騒ぎすることも無くなったが、それでも何かと言うと、こういうコアなメンバーが付き合ってくれていることは嬉しい。

こんどのSさんの彫刻は春に制作した小品と同系列のものだ。徳島に出品する野外彫刻のマケットで、バランスとかセッティングの工夫で若干悩んでいるふうだ。
彼の彫刻家としての作家歴もそろそろ30年近くにはなっていると思う。アタリマエのことだが、初期の頃から見ると、造形力も制作技術や技法もずいぶん上達した。学生時代の彼は、制作の基礎技法を中心に勉強していた程度だったから、実材としての彫刻素材がはっきりと鉄材一つに決まったのは私と付き合い始めてからあとだった。溶接や溶断などの制作技術も私の横で自分の彫刻を作りながら見よう見まねで覚えていった。
そういう頃から彼の仕事ぶりを見ていると、最近の造形力の向上には目を見張るモノがある。これからの彫刻に必要な要素はやはり彫刻を触媒として社会と如何に関わりどのような提案をしていくのかという、コミットメントの追求に尽きる気がする。

IMG_3767.jpg
令耳聴語2のコピー (1)

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