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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

台風のあと 

2019/07/21
Sun. 23:56

選挙の日は台風の通過と重なった。
その日の夕方からは弘法大師様の供養法要があるので、前日から万善寺へ泊まって塔婆回向の経木塔婆を書いた。
一晩中強風が続いて雨戸代わりの窓ガラスがガタガタとうるさかった。
雨の方は前日が凄かった。庫裏の大屋根から雨水が滝のように流れ落ちて、狭い裏庭が池のようになった。
夜が明けてから少しずつ小降りになって、お昼前には風も雨も峠を越して蜩が鳴き始め、鳥たちも鳴き始めた。
台風が南から温かい湿った空気を運んできたからだろう、やたらと蒸し暑くなった。窓を開けると湿った外気が一気に屋内へ流れ込んできそうだ。エアコンにしようか迷ったが、やはり自然の風が良いと思ってアチコチの窓を開けた。
お大師講へ出かける準備を始めたら汗がにじみ出て、首からヘソの方へつたい流れる。着物へ着替える前にシャワーでも浴びようかと思ったが、結局出先でまた汗をかくし、夜の法要が終わってからゆっくりと汗を流すことにした。
夕方、まだ少し明るさが残っている頃に地区の自治会館へ到着した。
お大師様の供養法要でお経を読んでからお参りの皆様へご焼香をしていただき、和讃を読みながら20枚チョットの塔婆回向を終わったのが、夜の9時前だった。
台風通過や選挙のこともあって、お参りの皆さんもお疲れのことだろうと少し心配して、
「・・・いつもなら少しお話をさせていただいていますが、いかがしましょうか?」
と、一応お伺いをたててみると、あちこちでさり気なく首を縦に振る方もいらっしゃるし「それじゃぁ、せっかくですので少しほどお話を・・・」させてもらうことにした。

まずは、選挙のこと。そして、台風のこと。それからお釈迦様や道元禅師さまのことをお話させてもらった。
何が正しくて何が間違いかという判断は、結局ひとそれぞれそのひとの主観的な常識の範ちゅうで決まることが多い。何が本物で何が偽物かの選択眼も結局はそのひとの眼力の度量の大小で決まったりする。
自分は複雑な人間関係や社会構成の中で、あふれかえる程の情報量や価値観にさらされて生きているということを自覚しないと、世間の現状を正しく把握することができなくなる。
激しい風雨にさらされたり大きな災害に合うと、だいたい殆どの場合それらに対してひとの心が一つになってなんとかしようと協力が芽生えるものだ。そういう中で、自分勝手に行動したり人の言うことを聞かなかったりすると、変に摩擦が生じてまとまるものもまとまらなくなる。
なんでも自分の思い通りにならない時だからこそ、自分の身勝手な思いを抑え気持を引き締めて眼前の事実に向き合うことが大事だ。
神仏にすがることでそのまますべての解決や安寧に繋がるわけではない。まずは、自分で自分の不徳を自覚し、善行を積み重ねることの努力を惜しまないということが大事で、結果はついてくるものである。
・・なんて偉そうなことを言いましたが、コレは全て仏教の偉い人から頂いたものです。

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