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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

四枚の絵 

2019/07/23
Tue. 23:20

台風は去ったがいまひとつスッキリしない毎日が続いている。
スズメたちへ古古米などを集めて餌場を作ってあったのが雨に降られてベチャベチャになっていた。それで工夫して軒下の比較的雨の影響を受けないあたりへ餌場を移動しておいたら、保賀の谷のアチコチから集まってきて大騒ぎになった。
彼等も長雨の影響でまともにメシも食えないで飢えた状態が続いていたのかもしれない。

雨のやみ間を見計らって草刈りでもしようと準備していたら、近所のオジサンが森林組合の回覧を持ってきた。
万善寺は昔から寺の山が点在しているから森林組合の組合員になっているらしい。それで私も詳しいことは何も知らないまま毎年回ってくる回覧を受け取って必要があれば指定の箇所に記名したり捺印したりしているが、内容は全く理解できていない。
「草刈りはもう少し乾いてからしんさいや・・・今は濡れとって重たいばっかりですけぇ〜」
私の草刈りスタイルを見てオジサンが教えてくれた。
ようするに、今の草は雨水をタップリ吸い込んで瑞々しく勢いがあって重たいから、燃料も無駄に使うし濡れた草が刃に巻き付いたりして機械の負担も増えて良いことではない・・というわけだ。雨がやんで好天が続いて草も土もカリカリに乾燥して軽くなってからのほうが「草刈りが楽になりますけぇ〜もう少し待ちんさいやぁ〜」だそうだ。
さすがベテランのお百姓さんだ。そう云われてみると確かにその通りだと思う。
「そんなもんですか?・・・」
なんとなく出鼻をくじかれた感じになったが、素直に教えに従って長靴を脱いだ。

何もしないで昼寝ばかりしているわけにもいかないから、前々から気になっていた昔は配膳部屋だった板の間を少しつついて展示スペースにすることにした。
なにもないとだいたい8畳くらいの大きさだが以前は母親が板戸や障子で四方を締め切って色々なモノを詰め込んで自分の寝室にしていた。その先には台所や風呂やトイレに勝手口もあって、ある意味で万善寺住人の通行の要所でもあったから、とにかく使い勝手が悪くて不便だった。
1周忌までに邪魔な建具や箪笥などを取り払って風通しを良くしながら少しずつ改造を進めていて、今年の3月には3回忌の法事をすませたし、そろそろ見た目の体裁や使い勝手も考えながらなんとかしようと思っていたところだった。

20代の、丁度今のノッチと同じ年齢の頃に、2年間かけて4枚の平面を描いた。その平面は、金属の平面作品を造るための試作も兼ねていて、構図や構成のこともあるが、制作の工法や作品のスケールを確かめることが主な目的でもあった。
その後4点の平面作品をベースにして、彫刻の研究発表をしながら金属レリーフの連作を5年間造り続けた。まだ彫刻の立体に自信が持てないでいた頃だったから、とても良い勉強になった。
自分にとってはある意味で制作上の重要な分岐点であったとも言える。
半日ほどで壁面を増設して4枚の絵を展示した。いい汗をかいた。

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