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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

柿の色づく頃 

2019/10/23
Wed. 17:17

秋のスズメバチがしきりにミツバチの巣を襲撃している。
巣を追い立てられたミツバチたちの羽音が境内まで響いて聞こえる。
なんとかしてやりたいと思うが、コレばかりはどうすることもできない。
境内の石垣から土蔵の床下あたりにかけてミツバチが巣を作ったようで、石垣下の用水路脇を草刈りをしていると、何年か前からそのあたりでしきりにミツバチが飛び交っていた。
今年はその巣もついにスズメバチに見つかってしまった。

六本木の展覧会で陳列作業をすませて島根へ帰ってから、それまで台風や彫刻制作で途絶えていた寺の作務を再開した。
作務といってもほぼ全てが秋の草刈りの野良仕事。
元々寺の田圃だったところを畑に切り替えたあと、母親の俊江さんが元気だった頃は毎年耕し続けて季節の野菜を育てて収穫をしていた。
それから何年かのうちに俊江さんは腰が曲がって身体が思うように動かなくなり始めると、畑の半分を使って花の木を植え始めた。
最初の頃は毎年時期になると自分で剪定をして、それなりに見事な花を咲かせていたが、それも永遠に続くわけもなくて、身体が動かなくなって畑へ降りることができなくなると一気に蔦がはびこって人手の入り込む隙間も無くなった。
一度、俊江さんが畑の野菜も少しずつ自分で面倒を見ることができなくなって来た頃に、少しでも助けになればと草刈り機を振り回したことがあった。そうしたら「大事に育てている花木も一緒に刈り倒されたら嫌だ!」から「いらない手出しをするな!」と小言を言われた。
親切のつもりで始めたことに小言を返されるのも良い気がしないし、それ以来、何年も見て見ぬふりで母親の世界へ踏み込まないでいたツケが、この近年重く自分の肩と腰にのしかかっている。

春に俊江さんの三回忌を終わったら「さすがにもうそろそろ自分の思うようにしてもいいだろう」とあれこれ思案を巡らせていたら、なんのこともない、5週間の入院騒ぎで出鼻をくじかれた。
もう、こうなると自分の意地のようなものもあって、とにかく年内に少しでも俊江さんの花木を根絶やししようと励んでいるところだ。
もう5リットル入りの油缶へ2回ほど給油したが、未だに先が見えなくて遠い。
そろそろ展覧会も終わるし、今度は搬出でしばらく留守にするし、ソレが終わると石見銀山で小品彫刻展がはじまって、徳島の野外彫刻展の搬出もある。

だいたいが年中ヒマにラクにマイペースで過ごしているところなのに、さすがに今年は少々忙しい。
長い人生、たまにはこういうこともあるのだろう。
一汗流した後の麦とホップを楽しみにすれば、ナンダカンダいっても酒が旨い!と思って飲めているだけでもありがたいこと・・・ではある!

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