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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

保賀のとんど祭 

2020/01/13
Mon. 23:08

とんど祭の朝は雪になった。
昨晩は久しぶりに冷え込みがキツかった。
生温い冬に慣れていた身体が深夜の冷え込みに耐えられなくなって目が覚めたら、それから眠れなくなった。

すでに前日には万善寺の各所からしめ縄を降ろして一年分溜まった御札や祈祷や回向の塔婆などを集めてある。お焚き上げには歳徳大善神さま以下、八将神さまや地鎮や家内諸々の神仏さまを一つにまとめて墨書きしたものを一緒に添えて天と地にお返しする。その半紙もすでに焼香用の角香炉と一緒に用意してテーブルへ置いてある。
眠れないままもう一度それらを確認して、それから火鉢の炭をつついて豆炭を補充して布団へ潜り込んだ。

とんど祭当日が新年になって初めての雪かもしれない。
襦袢にホッカイロを貼り付けて白衣や大衣を着て保賀の集会所脇に設置したとんど祭の祭事場へ出かけると、すでに自治会のみなさんがほとんど全員集合して万善寺の到着を待っていた。祈祷のお経を終わって回向を済ませてから一人ひとりの皆さんへ大般若の風を当て身体安全怨敵退散を祈ってとんど祭仏事が終わった。
保賀の谷では、仏式のとんど祭が前住職から引き継いで毎年恒例の行事になっている。

「○○さん、チョットお聞きしますが、お宅の方で黒い猫を見かけることはありませんか?」
「あぁ、そう言われると何度か見たことありますなぁ~」
「△△さん、お宅の近所に猫がウロウロしていませんか?」
「あぁ~、黒いのが歩いてるのを見ましたねぇ~」
「そういえば去年の冬になってからうちの座の下で鳴いてましたねぇ~、ありゃァ~サカリのついた声だったなぁ~」
半年ほど前から、寺の境内地で黒猫を見かけるようになったから、とんど祭が終わってから始まった保賀の新年会の席で近所のご主人へ猫の目撃情報を聞いてみた。幾つか集まった情報を総合すると、その黒猫はかなり広範囲を移動していることがわかった。
保賀の地内には、万善寺を始めとして山王神社の祠とか空き家が適度な距離をおいて点在している。どうやら、その黒猫には都合の良い徘徊の基地が出来ているらしい。
「何処かの飼い猫じゃないの?」とワイフは云うが、この数ヶ月のうちに何度も目撃していて、その時時に「ネコチャン!」とか「おはよ!」とか声をかけて目も合っているのに「一度も鳴き声を聞いたことがないから、アレはやっぱり野良猫だよ。飼い猫の経験はないナ!」と、自分は思う。
まだ秋が始まったばかりで残暑が残っていた頃、玄関や縁側を開け放していたら、黒猫が座敷へ上がってきたことがある。そのまま悪い癖がつくと始末が悪いから、それでとにかくその猫を見るとこちらから声をかけるようにしている。
新年会の帰り、庫裏玄関脇を黒猫がサッと横切った。
「アイツは、人間に懐くことは無いな!」と思う。適度な距離をおいて、自分から決して目をそらさない仕草が筋金入りの野良猫だ。私としては悪さをしなければソレでいい。

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