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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

限界坊主 

2020/01/21
Tue. 13:42

久しぶりの風邪からなかなか立ち直れないまま五月雨に続く仏事を粛々と片付けていたら、喉のあたりに咳の残骸がしぶとく絡みついてお経のたびに咳き込んでしまう。
それを我慢しながら法事など片付けて寺へ帰って、お経の間中飲み込んで飲み込んで溜まりに溜まっていた咳を一気に連続で吐き出して、そういうことがしばらく続いた。
そのうち胸の胸骨から肋骨のあたりに張り付いた筋肉へ疲労が出てき始めて、それがしだいに下の方へ下がってきて、今は贅肉でたるみきった腹のあたりへかろうじて残っている腹筋の欠片が咳をするたびにキリキリと痛みはじめている。
いいかげんジジイになった後期オヤジのボクは数年ぶりにこじらせた風邪で疲労困憊、気持ちも肉体もグッタリと萎えてしまって、何をする気にもなれない。

正月から続いていた万善寺の単身赴任をひとまず切り上げて3日位連続で通勤坊主をしていたら、その間にボクの厄介な風邪菌を吉田家でばらまいてしまったようで、それがワイフへ感染ってしまったらしい。
あれこれと家事をしながら鼻水を垂らし咳き込んでいる彼女をみると、なんとも申し訳ない気持ちになって「これはしばらく自分で自分を隔離しておいたほうがいいだろう・・・」と、通勤坊主から再度単身赴任へ切り替えたところだ。
ちょうど月末も近づいて寺務や支払いもいくつか残っているし、寺のアチコチからかき集めた焼香料を握り締めて金融機関を巡回し、風邪で停滞していた年賀状の発送業務などをやっと済ませて、少しヒマができたからこうしてキーボードをつついている。

ファミリーLINEへなっちゃんが中学校廃校の新聞記事を載せていた。吉田家の子供たちが通っていた中学校が生徒減少で廃校になることが決まりそうな様子だ。
日本全体が人口減少傾向にあって、限界集落が絶滅集落になることも当たり前の時代だから、学校の統合や廃校も避けられないことになった。
今から約40年ほど前、私がまだ東京に暮らしていた頃、自分の母校である中学校の廃校が決まって、同窓会の連絡網で校舎の再利用案や跡地再開発案の募集情報が流された。まだ学生で勉強中だったし、Uターンのこともまったく考えていない頃だったから、母校消滅に若干の寂しさとかもったいなさとか、そういう気持ちがあるにはあったが、その時は特にコレといった提案を回答することもなく静観するだけに留まった。
それから今に至るまで飯南高原の行政区では人口の自然減少が続いて、この近年は年間出生は20人以下に留まっているらしい。いまのところ1つの行政区に中学校が2校あるが、出生が現状のままだと、近い将来には中学校の統合が避けられないだろう。

2月には節分立春からお釈迦様の涅槃会があって3月は豊川稲荷初午祭から春彼岸と、年中行事が控えている。万善寺仏事のお知らせを配りながら1年のうちに数回ほど飯南高原に点在するお檀家さんを巡っているが、昨年1年の間に空き家や絶縁で巡回の戸数が10軒近く減った。数年前は配りものを一巡するのに半日はかかっていたのに、今は2時間チョットで一巡してしまう。
学校の統合整理が落ち着く頃には、当然寺院の統合整理も加速しているはずだ。
職業としての在家坊主で生活するには、そろそろ限界を越えて絶滅に近づいているナ・・

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