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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

アッ!!という間 

2020/02/03
Mon. 15:55

気がつけば節分で豆まきをしなければいけないじゃないですか!・・・
「豆は用意してあるからネ。でも、私今夜協議会の会議があるのよ・・議長だし、抜けられないから・・帰り遅くなるね」
通勤坊主で出かける準備をしているときにワイフが台所の方で話していたのを、ボンヤリひとごとのように聞いていた。
銀山街道の途中の町で金融機関を一周して、それから万善寺へ向かった。
例年ならこの時期は節分寒波で雪がドカッと降るのだが、今年は屋根から雪吊りで溜まった雪が申し訳程度に境内へ残っているだけだ。
生まれて半世紀を超えた今頃になるまで、今年のような雪のない冬は全く記憶にないし経験がない。

そんな異常気象が続く1月のある日、いつものように寺の用事を片付けていたら珍しくワイフの方からLINE電話が入った。彼女はまだ仕事中で電話の出来る状態でないと思っていたから、「珍しいこともあるものだ・・」と思いつつ電話に出ると、電話口の彼女の声が異常なくらいに震えている。
「・・・おかあさんが亡くなったの・・・」
最初は聞き取りにくくて何度か聞き返すうちに外出先で「怜子さんが急逝した」という事実がわかった。警察からワイフの弟へ連絡が入ったらしい。
「それで、事故なの?病気なの?」
「・・・それが、よくわからないの・・・」
とにかく、全く予期せぬ訃報であった。

それから1日がアッという間に過ぎて1週間が慌ただしく1瞬で去った。
私の方は、お檀家さんの七日参りが2つあって1月の31日には外せない用事が決まっていた。急いで高速バスを往復予約して、それからすぐにお檀家さんに事情を話して七日参りを前倒ししてもらった。
七日のお経を読んでいる時、何度も義弟のトシちゃんから直接電話が入っていた。
寺へ帰るとすぐに返信したら「あのぉ~・・、言いにくいことなんですが、お兄さんでお葬式を出してもらうことできないでしょうか?菩提寺さんと調整が上手くいかなくて・・式場のこともあるし宗派のことが気にならないようなら葬儀は早いほうが良いんじゃないかと・・葬祭屋さんもそういわれるし・・」
怜子さんは警察の霊安室で一晩過ごすことが決まっているだけで、その他の事情を詳しく聞いてジックリ相談できる状態でないし「自分でよければ、これから急いで支度します!」と、そう返事するだけでもトシちゃんの気持ちが少しは楽になるだろうと、前後の事情も飲み込めないまま、急遽私が怜子さんに引導を渡すことになった。

いつもの上京は、頭陀袋に必要最低限のモノを放り込んで袈裟がけしたくらいの気軽な移動ばかりだが、さすがにこの度はそういうわけにもいかない。後で考えたら宅急便で法衣や葬儀仏具一式を送ってしまえば良かったと気づいたが、その時はそこまで落ち着いて考える余裕もなかった。新宿バスタに着くと、この時期珍しく東京は雨だった。

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