FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

前向き 

2020/03/07
Sat. 23:39

年末に石見銀山の小品彫刻展を撤収して、今年に入って2月までの間に全ての彫刻返送を終わらせてすぐに節分が来て立春になると、思い出したように重たい雪が降った。
やっと冬が戻ってきて「やはり飯南高原は雪が降らないと冬になった気がしないな」と少し安心していたら、なんのこともない1回ほど雪かきをして一本道を開けた次の日には山陰の2月に珍しい冬晴れになってアッという間に参道の雪が溶けた。
こんなことなら、腰痛を無理して雪かきなどしなきゃよかったと思いつつ、今度は何年もの間にだらしなく枝葉の伸びきって見苦しい庭木のことが気になりはじめて剪定などはじめた。2月のうちに庭木の剪定をすることなど今まで想像もつかないことだったが、穏やかな小春日和がしばらく続くうちに身体がモヤモヤしてジッとしていられなくなってトリマーやチェンソーを倉庫から引っ張り出してしまった。
2・3日ほど良い天気が続いたおかげで境内地の外仕事はソコソコはかどったのだが、ついでにお墓までの参道も秋からの落ち葉が乾いている間に掃除しようと予定を立てたところで雨になった。
一度降り始めた雨はそれからしばらくダラダラと降り続いて、せっかく乾いていた落ち葉もまたジットリと濡れて地面に張り付いてしまって、予定が未定になった。

週末は激しく雨が降った。
吉田家のデスクワークも溜まってはいるのだが、どうもキーボードやテンキーをプチプチやるのもめんどくさいし、ロフトにこもって炬燵に潜り込んでいても気持ちが滅入るばかりだから鉄の仕事を再開することに決めて、久しぶりに朝から工場へ出かけた。
石見銀山の自宅から鉄の工場は、万善寺方面とは真逆に向かって5分ほど銀くんを走らせると到着する。
丁度、小品彫刻展に絡んで制作を続けていた連作のパーツが溜まっていて、ソレを溶接して組み立てるところから仕事に取り掛かることが出来て無駄が無い。
コンプレッサーのスイッチをONして、圧縮空気がタンクに溜まるまでの間に工具のチェックをしたり防じんマスクを用意したりして制作の準備を整えた。
世間では新型肺炎でマスクどころかトイレットペーパーまで品薄になってしまったようだ。人口密集地では日常の生活に支障が出てしまうまで流行が加速しているようだが、私の日常は坊主も彫刻も全くいつもと変わらない毎日が過ぎている。
これから銀座のグループ展に向けて彫刻を造ることになる。すでに搬入から受付搬出と1週間の上京も決めていて、ソレを思うと、小心者のチキンオヤジは今のうちから少々ビビっている。もっとも、銀座の会場は外出自粛の影響でほとんど開店休業状態が予測されるし、この際だから溜まった文庫本をいつもより多めに持参して「読書に集中できるかも知れない・・」などと不謹慎な想像をめぐらしてニヤつく自分がいたりもする。
いずれにしても、今のうちから実態の伴わないことで深刻な想像ばかりしていてもきりがないから、とにかく肉体の抵抗力を鍛えて精神の弱さに負けないように銀座の1週間を前向きに乗り切ろうと思っている。
グループ展や個展などの彫刻制作と発表は、まだ学生だった頃から毎年欠かさず続けていて、もう40年を過ぎた。
継続は力にもなるが惰性に堕ちることもある。そのあたりの見極めに失敗すると「労すれど功なし」となる。自分には受付当番も制作に匹敵する重要な業務と考えている。

IMG_0774.jpeg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/3339-daf9c1e7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2020-05