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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

吉田満寿美小品彫刻完成 

2020/03/19
Thu. 23:30

ワイフの彫刻が完成した。
春彼岸の法要が終わり次第、万善寺でグループ展の彫刻やテーブルなどを梱包して銀くんへ積み込んで東京へ向かう。 

コロナウイルス関連のニュースが絶え間なく聞こえてくる。
東京や大阪など、大都会を中心に患者が日に日に増えている。
島根県から東京までは銀くんで移動になるから人の接触は極力避けることができるが、東京へ到着して搬入陳列から会場の受付まで考えると、公共交通機関を使う回数も増えるし、感染のリスクが高まる。
チキンオヤジは、今のうちから少々ビビっております・・・

今回のグループ展へ出品のワイフの彫刻は、大作のためのマケット的位置づけで制作をしているようだ。
島根県での小品彫刻展や、地元山陰での展覧会へ出品する彫刻は、工法や素材はほぼ同じなのだが形の方向性に少しタイプが違っていて、どちらかといえば具象的色彩の強い彫刻になることが多い。
昔のように、制作の一つ一つでお互いの意見交換をすることもなくなったから、彼女の目指す先に何があるのかよくわからないが、とにかく、私から見ると最近は微妙に細かなところでかたちのまとめ具合に具象を意識していることが増えてきたような気がする。
彼女は、日頃の付き合いの中で時々イラストやポスター原稿を頼まれることがある。そういう時は、とても私には恥ずかしくて描けそうにないほどの可愛らしい絵に仕上げている。知り合ったときから彫刻のことしか観ていなかったから、元々からそういう造形のセンスのようなものを持っていたのかもしれないが、いまだに私には彼女の造形の本質をつかめないでいる。
一見、女性らしい優しくて柔らかい感じの彫刻が多いから小品展の会場では一般の反応が良くて旦那のボクより人気もある。ある意味でキャッチーな彫刻であるとも云え、それはそれで彫刻の大事な要素であるから良いことなのだが、一方で、彫刻のあまりにもの優しさが彫刻の存在の強さを邪魔しているようにも感じてしまう。
自分がそう思うだけのことかもしれないが、やはり彼女にとってはそろそろ少し落ち着いて今までの制作を再度系統立てて客観的に振り返ってみる機会があって良いのかなぁとも思う。もうかれこれ20年くらいは続いている彫刻素材の見直しをしてみるのも良いかもしれない。
彼女は、学生の頃から彫刻を造りはじめてそろそろ40年を過ぎ半世紀近くになろうとしている。彫刻家としての作家歴は私より長いベテランである。
これから、体力は減退に向かい、身体も思うように動かなくなってやがて制作の気力も萎える時が来る。集中力も持続力も続かなくなるかもしれない。
私にも云えることだが、やはり今の時期にもうひと踏ん張り彫刻の造形表現の基本に踏み込んで現状を冷静に把握しておく必要を感じる。年齢相応に知的で思慮深く、奥深い思考の淵を見定め、一人の人が生きた証として、自らの彫刻表現を通して時代や社会に対しての提言になりうるほどの重たい志向の彫刻を準備することも大事なことのように思う。

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