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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

映画と薪ストーブ 

2020/04/13
Mon. 16:13

しばらく晴れの日が続いていて桜もそろそろ最後かなと思っていたら、週末から急に寒くなって気温が一気に10℃も下がった。

通勤坊主で往復している銀山街道は街道沿いの桜並木もきれいだが遠くの山並みや渓流に点在する山桜がとてもきれいだ。その山桜が散り始めるころになると周囲の山々へ様々な色合いの萌黄が一気に広がる。それからしばらくしてヤマツツジがあちこちで咲き始め、自生のシャクナゲが咲く。渓流脇の桂の枯木には緑の若葉が湧き上がって瑞々しく蘇る。

近年は彼岸明け前後から街道沿いに「桜まつり」の桃太郎旗が林立して列をつくる。
はためく桃太郎旗がやたらと視界に飛び込んで、満開の桜並木を愛でるという風流からは程遠くなった。
地域有志の皆さんの地元活性に向けた前向きな取り組みの一環であるのだろうが、私個人としては、一昔前のように桜並木の蕾が何気なく満開になってやがて時期が来てさくらふぶきに変わって散った花びらが街道を淡いピンクに染める移り変わりをさり気なく感じていられる方が好きだった。

銀座のグループ展の会期が始まった頃からコロナ肺炎の流行が急速に加速した。
会場受付で往復の公共交通機関も日に日に利用客が減少した。
10代後半から20代の殆どを東京で暮らした私でも、記憶にないほど閑散とした光景が毎日続いていた。
潜伏期間を考慮して2週間は外出を自粛して人混みでの接触を避けて過ごしている。
幸い、万善寺の法事仏事も無く好天も続いているから、何年ぶりかで本格的に万善寺石垣と吉田家裏庭の整備を始めた。
毎日通勤坊主を繰り返しながら石垣に根付いた低木を切り倒し裏庭の草刈りに3日ほどかけて、週末に一段落ついたところで雨になった。夕方から雨脚が強まって風も出てきた。
これで風がなければ桜の花ももう少し長持ちしたかもしれないが、石見銀山はソレも期待できないほどの強風が吹き荒れた。
飯南高原の方が気になっていつもの天気アプリを確認したら雪マークになっていた。
暖冬のままシーズンが終わったばかりだったのに、桜が散る頃になって冬が戻ってきた。
冬の枯葉が雨で流されて雨樋のどこかに集まって溜まってしまったのかもしれない、滝のようになって溢れた雨水がすごい勢いでアルミサッシの窓をたたき続けている。
寺のことが心配ではあるが、無理にジタバタしてもしょぉ〜がないから、雨の降る間はおとなしく休養することに決めた。

荒れ地に変わった裏庭の草に埋もれて半分腐りかけていた建材の柱を刻んで薪に替えた。
やはりエアコンのフル稼働より薪ストーブはずっと暖かい。
久しぶりに温もったリビングで久しぶりにワイフと二人で「蜂蜜と遠雷」を見た。
「小説とは随分違ったね。いっぱいカットされてた・・・あの馬何だったのかしら??」
2時間の映画で小説の再現には少々無理があるということだけは確かなことだ。同じ「表現」領域でも「映画と小説は別物だと思ったほうが良い・・・」と、私は思う。

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