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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

アングルが来た 

2020/04/14
Tue. 17:43

飯南高原は昼間でも6℃までしか気温が上がらないまま、冷たい雨が終日降り続いた。
本堂の北側へ夜のうちに積もった雪は雨に変わっても消えないでそのまま残った。
昭和の昔は5月の連休に入っても境内の裏庭で消え残った雪吊りの山が少年のボクの遊び場になっていたからこの時期の雪も大騒ぎするほど珍しいわけでもないのだが、そろそろ近年の暖冬に慣れてきた老体のほうがこの2〜3日の寒さについていけなくて悲鳴を上げている。
何もする気になれなくて炬燵へ潜り込んでiPadをつついていたらいつもの材料屋の担当さんから電話に着信が入った。
「吉田さんの携帯でよろしいですか?あのぉ〜ご注文のアングルが入ったんですが・・いつお持ちすればいいかと思いましてぇ〜・・」

銀座のグループ展の搬出を終わって次の日に島根へ帰ってすぐに石見銀山にある小学校から連絡が来た。
もう随分前「今の保護者で一番暇なのはお前だから」と、都合の良い動機で一方的に振られたPTA会長をしている時、その流れで気軽に引き受けて造った校庭の草取り機が使えなくなったから「どうにかならないか?」という教頭さんから修繕の依頼だった。
その草取り機は、数年前にも同じ依頼で修繕したことがあるので、今回で2回目になる。
雑草の伸びた校庭を軽トラとか軽自動車で牽引してグルグル何周も回っているうちに雑草がその草取り機に絡みついて引き抜かれてキレイになるという、吉田考案の草取り機を最初に造ってあげたのが石見銀山の小学校だった。
それから、転勤族の学校の先生たちのクチコミネットワークでその草取り機のことが小学校を中心にアチコチ広まって、今までに4機ほど造ってきた。
それに使うのが炭素の入った鋼材とアングルバーになる。
炭素鋼材で造った櫛を使って校庭の雑草を引き抜き、アングルバーのフレームで平らに均すというシンプルな構造なのだが、アングルバーの方は炭素の入らない普通の生鉄だから長石や珪石の多い校庭の土の硬さに負けてグルグル引き回しているうちにすり減ってチビて使えなくなってしまうわけだ。結局は消耗品だから使用の頻度に応じて修繕の回数も増えるということになるが、それにしても消耗が早すぎる。
「たしか何年か前に修繕したはずですが?」
「あぁ〜、そうなんですかぁ〜・・困ってるんですけど無理ですか?修繕??・・今度陸上大会があって、その練習ができると良いんですけど・・」
「そんなにすぐ草が伸びるんですか?」
「いやぁ〜、実は中学校へも貸し出したりしてまして・・・」
「あれ?確か中学校はもっと立派で頑丈なのがあったはずですけど??」
「それが、大きいばかりでどうも上手く草が取れないみたいで・・ソレに、軽自動車で引くにはチョット厳しいようで・・」
つまり、小学校の草取り機は中学校まで何度も出張していたと分かった。消耗が早いはずだ・・・今までの経緯もあって材料代で引き受けるしか無い。
「どうせなら、中学校も別に工房むうあへ制作依頼してほしいな!」と、一瞬そう思ったのだが、そういえばその中学校はもうすぐ廃校が決まっていたっけ・・トホホ・・

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