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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

盂蘭盆 

2011/08/13
Sat. 07:23

全国的に世間は盂蘭盆に突入しました。

万善寺の前の田んぼも今年は稲ではなくてマメの畑に変わって、私が生まれて初めてそれまでとは違った風景のお盆を迎えます。

日々の暮らしの慌ただしさに忘れがちな先祖さんのご供養も、この機会に少しは意識してもらって、線香の1本でもお供えして頂きたいものです。
・・などとボーズらしいことをいっていますが、私にとっては八月に入ってから延々と続いている棚経の疲れがピークに達しているのも丁度この頃になります。

これは老師夫婦も同じことで、年々身体が思うように動かなくなっていくのを自覚しつつ、考えていることや行動は昔と変わらないでいたいという矛盾が心の平静を刺激して、一気に噴き出してくるのも丁度お盆のこの時期に重なります。

棚経をしていると、訪問の先々で様々な家庭の様子を垣間見ることになります。

帰省の親族を迎えるために縁側へ干し並べられた大量の寝具。
何処からともなく漂うバーベキューの美味しそうなかおり。
皿鉢に大盛りの手づくり料理を座卓一杯に並べられた前の間。
玄関にあふれるばかりの履物の山。
庭先から道端まで占領した県外ナンバー。

そして一方、

何時お供えされたか分らないくらい枯れしおれた花器の花。
白くカビの粉がふいた線香。
仏壇の前に新調された初盆の提灯に、昨年までお話をしていたご主人の写真と位牌。
施錠された家と荒れ放題の庭。

1年の月日の長さと短さを実感します。
いずれにしても、1年に1度しかない訪問と世間話が、月日のブランクを一瞬で埋めてくれることにもなります。
当たり障りのない、どぉってこともない会話を楽しみに待って頂いているおじいちゃんやおばあちゃん。

「また来年もおじゃましますから待ってて下さいね!」


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