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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

あやしい週末 

2011/11/19
Sat. 08:28

久々に松江まで行ってきました。

午前中は、新亡さんの49日当日で仲の良かった旧知の皆さんが集まってささやかに法要をおつとめしたあと、宗門の研修会参加でそのまま松江まで直行しました。
近年の法要は、親族の都合で週末や日曜祭日など、みんなが集まりやすい日に当てることがほとんどになりましたから、当日に当てた法要が珍しくなりました。

島根の方だけなのでしょうか、最近は農作業も一段落して秋祭りの時期に入っています。
この度の新亡さんは、祭りの時に欠かせない囃子方の笛がとても上手で、各地にお弟子さんやファンがたくさんいて、器用に煤竹を加工して笛の自作までして皆さんに配っていたほどの名手でもありました。
そのような方ですから、葬儀も神式で良いような気もしましたが、やはり親族や先祖さんのこともあってそのような訳にはいかなかった様子。
聞くところによると、生涯独身を通して最後は孤独に亡くなったとの事。
親族や関係各所の色々複雑な事情もあって、結局、身寄の無い新亡さんのお付き合いやお守りを万善寺がすることになりました。
今後の年回のこともあるし、引き受ける方もなかなか難しい選択を迫られた訳で、東堂老師などはみごとに一刀両断で先々の不透明な事情は避けろとも言っていたりして、この40日あまり、八方納まる適所を見つけ出すのに何かと気苦労も絶えない状態でした。

そんないきさつがあってのこの度の49日法要になったわけです。
小さなかわいらしい墓石や大工さん手づくりの欅の白木位牌さんも完成し、開眼のお経もあげて、結局はとてもこころ温まる和やかで爽やかでつつましい手づくりの仏事になりました。

島根の週末は荒れ模様のようです。
その前兆でしょうか、日本海の遠くの空は前線に添って壁のように高く立ち上がった雲の様子が不気味でした。
なかなか行き場所の定まらなかった新亡さんの迷いの先にあの雲の壁があるような気もして、ひと時こころ騒いだりもしましたが、その雲も何れは晴れる時が来る。

いろいろボンヤリとそんなことを思いながらポンコツ君を走らせていたら、道に迷うは遅刻はするは、季節外れの生暖かい風のせいもあって背中のあたりが冷や汗でぐっしょり。
煩悩の糸にからまってなかなか抜け出せないでいるオヤジ坊主なのであります。

IMG_1592.jpg

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