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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

新聞 

2012/04/18
Wed. 00:30

新聞を読まなくなってからもうずいぶんと時が過ぎました。
何故読まなくなったかといっても、特に強い信念も意思もあるわけではありません。

日々の暮らしの中で、いつの間にか新聞を必要としなくなっていて、気がつくと情報の欠落による暮らしの不具合を感じることもなく、日常の会話に別段不便もないので、今では新聞を読まない暮らしが当たり前になってしまいました。

この前・・といっても前月の月末に、ほぼ1週間ほどワイフがキーポンと家を留守にしていた時、久々に新聞のない暮らしに慣れきっていた自分を再発見する機会があって、誰もいない静かな一人の夜に自分の日常を改めて振り返ってみたところです。

新聞というのは多分、文字という記号を主に使って、それに写真等のグラフィックを適度に挿入して、狭い世間の細分化された様々な情報を整理統合しながら、より広い世間に効率よく効果的に伝達告知していくためのメディアの一つとして機能することにその存在価値をもつものだろうと、そんなふうに考えています。

そうすると、自分の暮らす環境の中で、新聞の持つ情報が必要な人々とそうでない人々とでは、新聞に対する価値観に大きく差がついているということになるわけです。
いつのまにか毎朝ポストの蓋を開ける習慣もなくなっていたところへ、ワイフがいない数日間であふれかえっていた新聞を発見したときは、自分がここまで新聞と縁遠くなっていたのかと、幾分驚きました。

一方、自分が展覧会の企画等に絡むと俄然新聞をアテにしたりしてセッセと広報活動を続けたりしていることに、もう一人の自分が呆れ返ったりもしています。
展覧会の取材が記事になったりすると、やはり幾人かに「昨日の新聞見たもので・・」などと、ありがたくも遠路わざわざ訪ねてきて頂いたりされると、多少なりともその効果に期待したりしてしまいます。実に都合の良い話です。

もっとも吉田としてはやっぱり新聞等に頼らない「くちこみネットワーク」が最大の魅力になっていたりします。
彫刻の、それも知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないような彫刻家の彫刻だけをあつめた、ある意味マニアックなこの度のような展覧会に至っては、偉そうな彫刻のウンチクなど関係なしに、面白いか面白くないか、初めて見る彫刻の存在に何かしら感動してもらえば、それが「あの○○さんの彫刻はおもしろかったわぁ~」とか、「あんな訳の分からん形をよう思いつくわぁ~」とか、「いままで彫刻なんぞまともに見たことなかったがのぉ~、ありゃぁ~結構おもしろいでぇ~」などと言葉になって少しずつ日常の会話の中に入り込んで話題になってくれることを願っている訳です。

やっぱり、新聞の記事を読んだだけで彫刻を見た気になって「あぁ~、そぉ~」で終わってしまう食わず嫌いはダメですね。
面倒でも、会場に足を運んでもらわないと・・

そんな訳で、今の吉田には何の感動もない客観的な情報告知にしか思えない新聞記事は必要がないのです。
・・が、だからといって、新聞屋さんとか記者さんとか新聞関係者の皆さんのお仕事には十二分の敬意を払っているつもりです。何の反感も持っていませんので悪しからずご容赦を。


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