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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

上意下達 

2012/04/20
Fri. 07:20

石見銀山の暮らしに慣れて、湿っぽい空気が身体に馴染んでしまった私には、このところ続いている上天気の浜田の美術館で一日を過ごすことが次第に苦痛になってきました。

鼻の奥部と言うか、喉の上部と言うか、どうもそのあたりがイガイガして、口内の上あごに舌が張り付くような違和感も感じたりして、猫や犬のように舌をチョロチョロ出しながらペロペロとカサカサに乾いて張り付いたりする唇をなめつつ、自前のコーヒーと自動販売機のミネラルウォーターを交互にがぶ飲みしながら一日をやり過ごしています。

平日は美術館への来場者も少ないので、彫刻作品の写真撮影をしているところです。
まずは、ホームページの作品資料になります。
プロの写真家にお願いするまでの費用もないので、自分で出来ることは全て自前でやりくりしています。
彫刻の明暗に併せてバックを数パターン用意すると良いのでしょうが、そこまでの余裕もないので見栄えのほどはまちまちになってしまいますが、彫刻全体の雰囲気は出来るだけ壊さないように心がけているつもりです。

宮仕えをしていたころは、心身ともにいつの間にか上意下達のシステムに慣れてしまっていて、会議や打ち合わせの席で配られる資料に「(吉田)」の記号を見つけたところだけしっかりと説明を聞くだけで、あとは他人事と彫刻のスケッチなどしながら時間の過ぎるのを待っていたものですが、最近では、自分への「上意」も年に数えるくらいのものだし、ましてその上意を自ら「下達」などする機会は皆無と云っていいほどになっています。

果たしてそのような日常が良いのか悪いのか自ら他と比べようもないわけですが、とりあえず、一つ一つの用事というか仕事のようなものに責任の所在が明確になっただけでもシンプルでいいなぁと思っています。
人を動かすこともなかなか骨が折れますが、そのような状況に遭遇することも滅多に無いし、世間の迷惑顧みず自分の都合で諸々のスケジュール調整をしやすくなって気楽で良かったりもします。
そして何より、思ってもいなかった助っ人が現れたりすると、喜びも倍増して風呂上がりのいつもの一杯が至福の一杯に変わるのです。

さて、そろそろ展覧会も終わりに近づいて、搬出の段取りをつける時期になりました。
館長さんからは一回で終わってほしくないというような意向も承って、今後の展覧会継続へひとつ踏み込んだような気もします。
先々も見通しつつ、ひとまずは今の会期を無事に乗り越えることに集中しなければいけません。
吉田には珍しくも希少な正念場のひとつがそろそろやってきます。

IMG_3839.jpg

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