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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

大切なもの 

2012/05/28
Mon. 09:06

先週末からの合宿練習が終わって、久々に吉田家へ帰ってきたキーポンは、部活の諸先輩にしごかれて少しはおとなしくなっているかも知れないと期待していたにもかかわらず、何の変化もなく一瞬で「姫!」に戻ってしまいました。
初めての中間試験も終わってそろそろ成績が返ってくる頃なのに、「あぁ〜めんどくさい」とか「学校つまらん」とか言い始めて親を心配させています。

朝の送りも早速復活し、当番の私はキーポン姫のお供で田舎なりのラッシュの車列に合流して往復してきたところです。
最近の自動車は、どれもこれも玩具のような作りで、ブレーキランプが点灯すると同時にピタッと停車したりして、なかなか車間距離の感覚がつかみにくくて困ります。
某メーカーの車など、どちらが前か後ろか分からないようなデザインだったりして、遠目にはバックで走っているように見えたりして焦ってしまいます。
大流行の同じデザインのハイブリッド車などが車列に何台もつながったりしていると、スターウォーズやブレードランナーの世界を彷彿させてしまいます。その中で一緒に走行するポンコツ君などハン・ソロ船長のポンコツ宇宙船のような感じです。
ジョージ・ルーカスさんが彗星のごとくハリウッドに登場した頃、日本人のクリーチャー作家が渡米して大成功を収めたという話題を記憶しています。
名前は忘れましたが、その彼の「クリーチャーは簡単につくれるけど、子供からお年寄りまで誰もがよく知っている人や動物をつくることはとても難しいんだ」という一言が印象深かったのでよく覚えています。
ここで言う「クリーチャー」とは、想像上の生き物のこと。
洋の東西を問わず、この想像上の生き物は、それこそ夢とロマンと想像力でいくらでも作り出せるオリジナルの面白さがあったりして、私も少年時代は、ウルトラマンの怪獣などをセッセとつくり出して一人遊びに興じたりしていたものです。

田舎道を走る車列は、インダストリアルデザイン(古いなぁ〜、今でも使ってるのかなぁ〜)がそのまま走っているように見えてしまいます。
デザイナーのモデリングの美と実用的機能的である美とは、どこか目指す先がずれているように思います。
最近の自動車は、いろいろと安全やら機能やら性能やら工夫しているのでしょうが、ようは、我々の田舎暮しに必要で無くてはならない生活の道具のようなものですから、もっとシンプルで何の変哲もない安くて燃費が良くて丈夫な性能重視の車があっても良いような気がします。
ライトの形など丸でも四角でもいいし、窓ガラスなどせいぜい2次曲面で十分。バンパーも取り外し可能な取って付けたようなものがあれば用が足りると思います。
何の変哲もないシンプルな形こそ、優れたデザインだと思っています。

彫刻もコンセプトはほぼ同じなのではないでしょうか?
クリーチャーばかりを造ることや、見た目のカッコ良さを追いかけるばかりでは、なかなか緊張感のある造形の本質を表現するまでにはいかないような気がします。
田中さんの石彫には、よくある形と思わせつつ、直線と曲線配置のバランスで微妙に変化する三次曲面の緊張感を押しつけがましくなくサラリと見せているところに、長年の経験と実績が蓄積されているのだろうなぁと感じます。

田中等 2009年作 「The door of the wind」

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