FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

坊主家業 

2012/06/11
Mon. 07:57

万善寺の檀家さんも東堂さんの代から比べるとおおよそ代替わりして、私が引き継いでからの2年の間にも、ずいぶん年齢層が若返りました。
と同時に、仏事に対する意識も東堂さんの頃とは違ってきて、法事の意味をよく分からないまま、当日の具体的なタイムスケジュールから仏前の用意まで、一切合切質問攻めに遭ったりするお宅が増えてきました。
私が一人で年回の法事にお邪魔するようになってからは、その日の法事の流れを一通りお話しして、時には、その意味なども簡単に説明して、それから鐘をチィ〜ンと叩く・・というようにしています。

東堂さんにお供していた時は、いきなりデカイ声でご詠歌から始めていたので、参列の皆さんも気持ちがぐっと引き締まって、何が何やら分からないまま、アレアレと先に進んでいくような年回法事が多かったものです。
それもやはり、東堂さんの人望とでもいうのか、長年のおつき合いの信頼感とでもいうのか、強引な坊主主導の勢いのようなものにもかえって威厳をかんじたりして、それはそれで良かったのかな・・と思ったりします。

いずれにしても、坊主の世界も人が変わればやり方も変わって当然・・と自分に言い聞かせて坊主家業を務めているこの頃です。

三原谷の往復を挟んで、この1週間はワークショップや彫刻展の準備もほとんど出来ないまま、毎日のように檀家さんのお宅をあちこち訪問しています。
ほとんどは簡単な略式の法事なので、「本日は略儀ですからお経もそれなりに・・」といってお経を摘むわけにもいかないので、勢い木魚のテンポも少し早めにして時間の短縮につとめたりして、坊主は坊主なりに気を使ったりしています。

この間、熱心に自ら進んで宮大工の勉強をしていらっしゃる棟梁のお宅へおじゃまして、それこそ略儀の法事を終わった後、一応簡単な内輪の斎膳のようなもながあって、奥さんの手づくり料理を頂きながらおはなしをしました。

その棟梁さんが続けていらっしゃる勉強会で、島根県を代表する木彫家の内藤伸さんの話が出て、、木取りのことやら、現存の作品のことやら、師弟関係のことやら、着色や保存のことやら、他に裏事情の話題も出たりしたそうで、結構盛り上がったということです。
自分で言うのもなんですが、万善寺のお檀家さんと内藤伸さんの話題に花が咲くなど、思ってもみなかったことなので、お互いの距離感がグッと縮んだような気になりました。

「現代彫刻小品展でも、木彫の作家がたくさん出品してくれていますヨ!」
と、そんな話を棟梁さんにキチッと宣伝したりして帰ってきました。
ひょっとしたら、期間中に石見銀山まで来てくれるかも知れないな・・とささやかな期待をしているところです。

加藤雅也  2007年作 「07-1 時の風 IX」

IMG_4017.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 1

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/897-c1acf5f2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【坊主家業】

万善寺の檀家さんも東堂さんの代から比べるとおおよそ代替わりして、私が引き継いでからの2年の間にも、ずいぶん年齢層が若返りました。と同時に、仏事に対する意識も東堂さんの頃

まとめwoネタ速neo | 2012/06/11 09:36

page top

2020-06