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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

現代彫刻小品展石見銀山ー4日目 

2012/06/27
Wed. 07:18

今年で48回を迎えるらしい、某公募展の巡回が島根にやってきて、大々的に宣伝され、毎日のように入場者数が公表され、盛況のうちに閉会を迎えて次の開催地へ移動したのは、ちょうど石見銀山での現代彫刻小品展の準備を始めた頃でした。

町中に貼られたポスターを何気なく見ていたら、「現代日本美術界を代表する巨匠・中堅・新進作家云々・・」とあって、「はぁ~??」と悩んでしまいました。

そういう身勝手な言い回しを堂々と使って、誇大広告になってチェックを受けたり、叱られたりしないですまされるのでしょうか?

だいたい、その「巨匠」って誰ですか?
現代日本美術界を代表する「中堅」の定義は何ですか?
何を根拠にして「新進作家」と判断するのですか?
そして、何時、何処で、誰が認めた巨匠で中堅で新進作家なのですか?

世間がこれだけグローバルになっている時代に、我田引水、自画自賛で乗り切ろうとしている美術団体が半世紀近く存在していることに驚きます。
むしろ半世紀もの間、旧式の解釈を守り継承し続けた組織力を賞賛すべきなのでしょうか。

もっとも組織や団体の中には、もっと純粋に真剣に制作や発表を続けていらっしゃる諸氏もたくさんいらっしゃることでしょう。
問題なのは、その組織団体を運営する首脳陣。
巨匠・中堅・新進作家云々の身勝手な定義付けを仲間内で都合良く決めてしまっている方々が問題なのです。

内情はよく分かりませんが、そのような美術団体は独裁者に握られたイエスマン集団か、何処かの教団教祖を盲目的に信仰している信者集団か、制作に確たる信念を持たないで研究会にしがみついている表現弱者集団か、そんなところでしょう。
本当に自分に厳しく、揺るぎない信念を主張出来る作家は、どんな環境にあっても自分を見失わないで自己実現を目指して、自己啓発の努力を絶え間なく続けていらっしゃるはずです。

・・・とかなんとかいっても、結局は日本の美術界など狭い世界の話しですから、作家の皆さんも概ね似たり寄ったりの考えだったりして、自分もいつのまにかそのような組織の一部に組み込まれていたりして、気がついた時には既に遅し・・・だったりして。
どこもかも、だれもかもそんなしがらみで苦労しながら純粋な表現や制作を追い続けているのかもしれません。
どうせだったら、まだ元気と勢いのあるうちにさっさと後進に託して堅苦しいしがらみから抜け出して、もっと自由にはばたきたいものです。

九州の宮崎から、2日間を使って、四つ葉マークを貼った軽トラに乗って鬼塚さんが石見銀山入りをしたのは、昨日の夕方。

大地にしっかりを根を張った土着の彫刻家のエネルギーを、久々に間近で感じています。
誇大広告でカッコつけた何処かの巨匠とはえらい違いです。
吉田は、こっちの方がずっとカッコいいと思います。

IMG_4871.jpg

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