FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

現代彫刻小品展石見銀山ー5日目 

2012/06/28
Thu. 07:41

本当に何十年ぶりかで東堂さんに私の彫刻を見てもらいました。

島根に帰ってしばらくの間、もう、かれこれ30年にはなるだろう昔々は、それでもチョクチョク彫刻制作の報告などをしていたのですが、そのうち、坊主家業もそっちのけで彫刻ばかり造っていると勘違いされて、おかみさんなども、どんどん小言の質量が増えてきて、そのような心配事は少しでも減らしたほうが良いと思うようになって、知らない間に、「彫刻」の話題は禁句状態になって、展覧会などことごとく隠密裏に始まって終わる・・といった状態が昨日まで続いていました。

人の考えはそれぞれですから、東堂さん夫婦も私の彫刻制作に理解を示さないことも分かるような気がして、いっぽうで若干の寂しさなども感じながら密かに制作を続けていたわけです。
その気持ちが変化したのは、やはり、今回の彫刻展で並んだ作品群とその制作者である彫刻家、それに、会場でとても熱心になめ回すように鑑賞して頂いている来場のお年寄りの横顔を見てからのことです。

そもそも、東堂さんは、美術鑑賞が好きで、2時間以上もバスに揺られて、数年おきに県庁所在地へ巡回する団体展へ、少年の私を連れていってくれたほどです。
最近になって、足腰もめっきり衰え、脳みその記憶障害も不安定な状態が目立つようになってきたので、このまま私のもう一つの顔を見せないで済ませてしまわないほうが良いのではないかと思うようになりました。

会場の受付を半日ほどワイフに交代してもらって、寺から温泉を回って石見銀山の展覧会場へ到着。
久々にワイフの顔を見た東堂さんは、満面の笑顔。
痛い足を引きずりながら、一つ一つ丁寧にキャプションと彫刻を見比べながら約80点の彫刻を見て回ってくれました。

「久々に目の保養をさせてもらいましたで!」
と、感想を一言。
帰りの車では、ワイフ差し入れのパンを食べながらとても上機嫌でした。

寺まで東堂さんを送り届けて石見銀山へ帰ってくると、まだ明るいのに通りに人影もなく、観光地とは思えない何時もの静かな夕方を迎えていました。

IMG_4872.jpg

[edit]

CM: 1
TB: 1

page top

この記事に対するコメント

彫刻をつくる人の両親事情はうちもそっくりです。
お金がかかる、場所をとる、ものが重くてでかすぎる、持ち運びに手伝わされる..
といやがられるので、なるべく言わない..笑
でも、展示会に来てもらい、しぶしぶでも両親に認められたときが一番うれしいです。

オーイくぼぐっちゃん #- | URL | 2012/06/30 09:21 * edit *

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/914-132c39cb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【現代彫刻小品展石見銀山ー5日目】

本当に何十年ぶりかで東堂さんに私の彫刻を見てもらいました。島根に帰ってしばらくの間、もう、かれこれ30年にはなるだろう昔々は、それでもチョクチョク彫刻制作の報告などをして

まとめwoネタ速neo | 2012/06/29 03:02

page top

2020-08