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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

お盆の準備 

2012/07/15
Sun. 09:10

外仕事のついでに、ず〜っと気になっていた草刈りをおおむね済ませました。
工場の前の斜面と、吉田家の裏庭。
あとは、無人の隣の空き地を残すだけ。

こうして、吉田家周辺を片づけたら、今度は万善寺周辺の草刈りがはじまります。
草刈りも、草刈り機で済ますことだから昔に比べたらずいぶんと楽になったと思うでしょうが、実はそうでもありません。

古い話ですが、私が(これでも一応あった)少年時代は、寺の周辺農家のほとんどが黒毛和牛か乳牛を飼っていて、春先の早い時期から、晩秋の枯れ草まで、雑草が延びるまもなく近所の農家が争って草刈りをしていたものです。
ようするに、それだけ万善寺の立地場所が田畑に囲まれているということになるわけですが、そのような場所に暮していると、寺の作務に「草刈り」のウエイトはそれほど重いわけではなくて、どちらかというと、狭い境内の「草取り」程度で済まされていたわけです。
隣のおじいさんなど、朝夕の涼しい時間帯に、90°に曲がった腰を上手に使って、手際よく草を刈っては束ね、それを集めて背負子で担ぎ、田のあぜを近道して母屋続きの納屋を兼ねた牛小屋まで運ぶ作業を繰り返していました。
万善寺周辺も、そのおじいさんの草刈りテリトリーになっていて、本堂で朝の茶灯などしていると、庭先まできて、「何時もお世話さまでございます。草を刈らせてもらいますけぇ、よろしゅうお願いしますけぇねぇ」と、シーズンになると1週間に2〜3日は外から声をかけていました。

ようするに、それだけあの当時は雑草もそれなりに需要があって、家畜の大切な餌になっていたわけです。
たった半世紀たらず前の話ですが、その間にここまで世間事情が変わってきたということです。
はたして、それで良かったのかどうか・・・

通勤坊主の移動途中にある開拓村では、この春に殺菌消毒のゲートが設置されました。
その集落へ続く道へ入るには、そのゲートを潜って消毒をしないと出入りできなくなりました。
何が便利で不便なのか、なかなか判断に苦しむところであります。

この間の豪雨の時に停電があって、吉田家も仕事中のパソコンがダウンしたりして若干途方にくれました。
万善寺だと、住まいの其処此処にロウソクが常備されているので、灯に困ることはありませんが、今の暮らしに染まり慣れてしまっていると、ロウソク1本で大騒ぎになります。

そろそろ、お盆の粗品を考えなければいけません。
水墨手描きの達磨大師さん団扇か、手持ち燭台あたりにしようと思っているところです。

IMG_3878_20120715090943.jpg

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