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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ねむの木 

2012/07/28
Sat. 07:22

私が今の工場を借りて、道具を搬入して仕事を始めた頃は、そのすぐ横にあるねむの木もそれほど大きく枝を広げていなくて、梅雨の終わり頃になると花を咲かせて、大風が吹くたびに、あの独特の細かい葉がびっしりと鉄板へ張り付いたりして、その木がそこにあって良かったり悪かったりいろいろですが、それでも花の咲く頃はそれなりに工場の仕事の安らぎになって、「あぁ〜これからまた暑くなってくるなぁ〜」と、季節を感じさせてくれたりもしつつ、毎年を繰り返していましたが、このところ、昼過ぎからいやに早く日が陰るなぁとふと気がつくと、知らない間にそのねむの木もずいぶん大きくなっていて、けっこう広範囲に日陰を作ってくれたりしていたことに気がつきました。

工場の隣のそのねむの木は、比較的早くから花を咲かせますが、最近、石見銀山から寺への往復の道中にあちこちで見かけるねむの木は、今が満開の時期で、山の濃緑に薄ピンクが良く映えて、とても奇麗です。

ずいぶんと昔のお話になりますが、私がランドセルを背負って片道2kmを町の小学校まで登下校していた頃は、寺の参道も急な場所は栗や真木の木で土止めの階段を造って、人一人がやっと上り下り出来るほどの狭い坂道でした。
その頃に、参道の一番の難所だったところの斜面に1本だけ生えていたのがねむの木でした。
斜面の上は田んぼのあぜ道になっていて、ギリギリまで稲が植えられていたので、ねむの木が田んぼに日陰を造ってそこだけ稲の育ちが悪いからと、年に何度も広がった枝木を伐採されていました。
そんな関係で、不幸にもそのねむの木は、枝振りもバランスが狂ったまま、なかなか大きく育つ事が出来ないで、かろうじて参道の方へ伸びた枝にだけ花を咲かせる事が出来ているといった状態でした。一方、そのおかげで難所のあたりへいい感じに日陰を作ってくれていたので、私にとっては、そのねむの木の下が、ちょっとした休憩場所にもなっていました。
そのうち、私も大きくなって、中学校へは自転車通学になって、そうなると土止め階段の参道もなかなか使いにくくなって、まだ若かった東堂さんも自転車からバイクに乗り換えたこともあって、結局、その坂道の参道を拡張することになって、ついでにねむの木も伐採されて、今では痕跡も残っていないほど地形が変わりました。

この2日間、そのねむの木のあった参道からお地蔵さんのあたり、駐車場の周辺と延々炎天下、草刈り機を振り回していました。
どうも親指の内側あたりが痛いのに気がついてよく見ると、軟弱なマメが出来ています。1日中金槌をふるっていてもマメ一つ出来ないのに。

寺のお盆は、営繕作務がはじまったばかりです。
今が盛りのねむの木が、百日紅に変わる頃には万善寺の盂蘭盆会も最盛期となります。

IMG_5207.jpg

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